西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 02日

波の塔 (1960) ☆☆

f0009381_1136853.jpg監督:中村登
原作:松本清張
脚本:沢村勉
撮影:平瀬静雄
音楽:鏑木創

出演
津川雅彦 (小野木検事)
有馬稲子 (結城頼子)
南原宏治 (頼子の夫)
桑野みゆき (田沢輪香子)

        *        *        *

時代を感じるメンタリティだった。昔の人たちは奥ゆかしかったのだ。
今では渡辺淳一の女と寝る男という印象の津川雅彦もこのころはなかなか二枚目だったのだ。そして、その津川雅彦に恋する女で、その不倫相手の女性を調査してみる政治家の娘がなんと桑野みゆき。おおお、あの『赤ひげ』の階段別れ(望遠の図)のシーンを演じたあの桑野みゆき嬢である。可愛い!!

あと・・・不倫で温泉に行き、台風にあって帰れなくなった二人。
しかし、その日のうちに女は東京の自宅に帰られないと旦那に外泊がばれてしまう。なので、箱根の温泉旅館から6里(24キロ)の道を大雨の中歩いて山を降りるエピソードは・・・、いいね。切実だよ。でも、もう離婚したいと思っているのなら、ばれてもいいじゃんって思い切れば楽になれるのに、それをしない二人。

<あらすじ>
夫の浮気に離婚を何度もいいだしていた頼子(有馬稲子)は、ふとしたきっかけで小野木(津川雅彦)と名乗る男と付き合うようになる。しかしこの小野木こそ、東京地検の新人検事であり、こともあろうに頼子の夫結城(南原宏治)を政治献金の疑いで逮捕、起訴してしまう。しかし、結城も小野木が自分の妻の不倫相手であることしる。そのことを知った結城の弁護士は、その情報をネタになんとか裁判にしないように働きかけようとするが、検察はそれほど甘くはない。あっさりと小野木を担当からはずしてしまい、結城はそのまま逮捕・起訴となる。
しかしマスコミにたたかれた小野木は辞職、「もうボクにはなにもない、君だけだ。二人で誰もしならないところに行こう」と頼子東京駅で待ち合わせをするが、頼子は来ない。彼女は富士の樹海を一人奥へ奥へと進んでいくのだった。

・・・小野木は不倫でたたかれはしたが、それは事件とは関係ないこと、組織も担当をはずしただけで辞職をしいたわけではないのに、自分で辞職するし、最後は夫が離婚を承諾したのに頼子は小野木とはひっつかないし、なんだか、目の前に幸せがぶら下がっているのに、二人してあえて不幸になるほうを選ぶという・・かなり理解不能な展開。これを情緒といわずしてなんといおう。時代が違ったのだなあって思った映画だった。

by ssm2438 | 2009-12-02 08:27 | 松本清張(1909)


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