西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 04日

狼よさらば(1974) ☆☆

f0009381_2424636.jpg監督:マイケル・ウィナー
脚本:ウェンデル・メイズ
撮影:アーサー・J・オーニッツ
音楽:ハービー・ハンコック

出演:チャールズ・ブロンソン (ポール・カージー)

        *        *        *

まさかこの映画がシリーズ化されるなんて・・。

私がはじめてポール・カージーを観たのは3作目の『スーパーマグナム』。なんちゅう大雑把なストーリーだって思ったよ。「出てくるチンピラは撃ち殺しても犯罪にならない」という暗黙の了解があるようないような世界。その世界の中でけっこうのたのたとうごきながらぼこぼこチンピラを撃っていくポール・カージーの身分は一体何??? これ普通の一般人? それともCIAかFBIから派遣されてきた特別な地位の人?? そんな疑問をもちながら観ていたのですが、どうやら普通の一般人らしい。つまり殺人を起こしたら逮捕されて刑務所におくられる人。なのにポール・カージーにはそんなことを心配してる様子はまるでない。異次元のキャラクターでしたね。というか・・ここまでいい加減なシナリオもめずらしいというか・・(苦笑)。
その1作目はいったいどんなんだ?って思ってみたのがこれ。いやあああ、びっくり、もともとポール・カージーって普通のサラリーマンだったんじゃないですか!?
そんな彼が妻をチンピラに殺され、娘を廃人にされ、哀しみの中で「結局警察はなにもしてくれない。自分でやらないとだめだ」って思い始め、よなよなチンピラハンターをはじめる。アクション映画としては、今見るとかなり地味。ただアメリカ人の基本概念として、「自分の命は自分で守る!」の精神を強く主張する映画であり、西部開拓時代からもつアメリカに根付いた銃社会にもとづく映画。良くも悪くもアメリカでしか作れなかった映画だろうなあ。

この映画をみて思い出すのが『サイレント・ボイス』(原題アメイジング・グレイスとチャック)の IMDb (インターネット・ムービー・データベース)のレビュー。この映画、核兵器廃絶をファンタジック語った映画なのだけど、猛烈に賛成と反対がある。これらをみると、アメリカにはアメリカの歴史があり、それをふまえて構築されてきた概念であり、部外者である日本人が、日本人の価値観で判断してはいけないもののような気がした。

by ssm2438 | 2009-12-04 01:59


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