監督:ジャック・ドレー
脚本:パスカル・ジャルダン
撮影:クロード・ボーゴアン
音楽:クロード・ボラン
出演:アラン・ドロン、カトリーヌ・ルヴェル
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『ボルサリーノ』の最後でフランソワ・カペラ(
ジャン=ポール・ベルモンドポール)が何者かに殺されてからのその後の吹く襲撃。この映画はジャン=ポール・ベルモンドポールのノリのよさががあって初めて成り立っていたものだと思うのだが、彼がいなくなってただのギャングの抗争映画になってしまった。しかしジャック・ドレーでは『ゴッドファーザー』のような重厚さは出せない・・。
<あらすじ>
フランソワ・カペラ(
ジャン・ポール・ベルモンド)の葬儀の三ヵ月後、ロッコ(
アラン・ドロン)をファンティ警部が訪ねて来て、フランソワ殺害の黒幕はマフィアのボルポーネ兄弟の弟の方のラルティグだと告げた。ロッコはただちにボルボーネ弟を始末した。この事件を契機にロッコとボルポーネ(
リカルド・クッチョーラ)の血で血を洗う抗争の幕が切って落とされた。ボルポーネはロッコの所有する劇場やレストランを破壊した上、ロッコを捕え、昼夜を分かたずアルコールを飲ませ続ける。精神病院に送られたロッコだが部下のフェルナンが救出し、イタリアのジェノヴァに連れ去った。
それから三年の月日が流れた。ジェノヴァで復讐の準備をしていたロッコとその部下たちはボルポーネの子分を一人一人消して行く。ロッコの復讐心に脅えたボルポーネはマルセイユを脱出してベルリンに向かおうとしたがその逃走途中、列車の中で発見され機関車の釜の中にほおり込まれてしまった。