西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 04日

ロード・トゥ・パーディション(2002) ☆☆☆

f0009381_14494852.jpg監督:サム・メンデス
脚本:デヴィッド・セルフ
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
トム・ハンクス (マイケル・サリヴァン)
タイラー・ホークリン (マイケル・サリヴァン・Jr.)
ポール・ニューマン (ジョン・ルーニー)
ダニエル・クレイグ (コナー・ルーニー)
ジュード・ロウ (マグワイア)
ジェニファー・ジェイソン・リー (アニー・サリヴァン)

        *        *        *

『アメリカン・ビューティ』で繊細なタッチをみせてくれたサム・メンデスが今度は硬派なギャングスターモノ。悪くはないと思うけど・・、もうちょっと硬派な『子連れ狼』にできたんじゃないのかなあ・・。やっぱりトム・ハンクスだとどうしてもキャラクターが甘くなる。この映画の主人公といい、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』の主人公といい・・あまりに甘さが似合わないキャラクターをむりやりやっている感があるなあ。本人もなんとか甘さを消そうとしてるのかもしれないが、この人の良さは感情移入しやすいところなのであんまりクールなかっこいいキャラクター系にふれないほうがいいと思うなあ。。『激流』メリル・ストリープみたいに、合わないものは合わないよ。

ただ、2002年のキネマ旬報ベストテンでもこれが洋画部門の1位。いい作品だと思うけど、1位になるほどではないかな・・ってじゃあ、他に何があった?って言われると、確かにこの年はないんだけど。『ノーマンズランド』とか『鬼が来た!』とか・・あと『まぼろし』『 マルホランド・ドライブ』・・。どれも↓が今年のベスト1って感じはしない年だった。

ただ、カメラは良かった。撮影監督のコンラッド・ホールは先の『アメリカン・ビューティ』につづきこの『ロード・トゥ・パーディション』でもアカデミー撮影賞を獲得した。しかしこれが最後の受賞となった。アカデミー賞の前に死去し、息子さんが授賞式でオスカーをうけとたったという。
正直なところ、『アメリカン・ビューティ』に関してはそれほどどうのこうのとは思わなかったのであれで取れてしまった時は・・・ん???って思ったが、この映画での受賞は実に妥当な獲得だと思った。

<あらすじ>
イリノイ州ロックアイランド、アイルランド系マフィアの殺し屋マイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)は、マフィアのボス、ジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)にほんものの家族のように愛されていた。一方ルーニーの実の息子コナー・ルーニー(ダニエル・クレイグ)はと取引現場の仕切りをミスり、幹部会で父から激しく責める立てられる。常軌を逸したコナーはサリヴァン一家への嫉妬と憎悪の念を抱くようになり、一家を暗殺しようとする。妻と次男を殺害、しかし長男はマイケルによって助けられた。家族を殺されたマイケルはコナーへの復讐を決意する。
実の息子以上に愛していたマイケルだが、わが子の命を狙っているとなるとほおってもいけない、断腸の思い出マイケルに刺客をはなつ。刺客からの襲撃から逃れたサリヴァン父子は、かつて自分たちを愛してくれたジョンとコナーを射殺。心身ともに憔悴しきったマイケルは息子と共に海辺の小さな家で一時の休息を過ごす。しかし突然刺客の放った銃弾にたおれる・・・。

最後まで息子に引き金を引かせなかったマイケル・パパ。
この映画は、立場は違えど、いくつかのパターンで父と息子の愛を、殺し合いのなかで浮き彫りにした映画でした。なかなか見ごたえあったけど、でも、これで「小池一夫の漫画『子連れ狼』をモチーフとした」って言われるとちょっと甘いな・・ておもてしまう。

by ssm2438 | 2009-12-04 14:01


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