2008年 11月 10日
監督:ゲイリー・マーシャル 脚本:マーク・アンドラス 撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ 音楽:ジョン・デブニー 出演: ジェーン・フォンダ (祖母・ジョージア) リンジー・ローハン (娘・レイチェル) フェリシティ・ハフマン (母・リリー) * * * 『プリティ・ウーマン』や『恋のためらい/フランキーとジョニー』などのゲイリー・マーシャルが監督したこの作品、意外と掘り出し物でした。女性のメンタルを描いハートフルな映画がおおいゲイリー・マーシャルだが、今回は3世代にわかる娘・母・祖母の話。もっとも本人・娘・孫の話ともいえるが・・(このほうが正解かもしれない)。面白かった。ゲイリー・マーシャルなので超名作はないだろうが、困らない程度にいつも楽しませてくれるのでそこは安心してみられる。 実はリンジー・ローハン映画では初めてみたのだが、なかなか可愛い。こりゃ人気出るわって思ったよ。公私共になにかとおさわがせな彼女ですが、愛される魅力はある人なのでこのキャラクターをキープしつづけてほしいものです。劇中ではモルモン教徒がおおいアイダホの田舎町にやってきた都会の問題児リンジー・ローハンが、現地の風土のなかで、強引に自分の価値観を提示していく。コンサバティブで奥ゆかしさを大事にする風土の中で、リンジー・ローハンの常に直球勝負の開けっぴろげな性格は、最初反感をかうが、徐々にそこに住む人たちと融合していく。 原題は『ジョージア・ルール』、ゆえに「幸せのルールはママが教えてくれた」というのは若干ニュアンスの違いをもたらすかもしれない。確かに母リリーのたちがから言えば、このタイトルでいいのだけど、で、その解釈も十分できるのだけど、やっぱり視点はリンジー・ローハンにあるので、「幸せのルールはグランマーが教えてくれた」のほうが正解かも。ただ、これだとながったらしいのでそのまま『ジョージア・ルール』でよかったのにっておもうのだけど・・・。 <あらすじ> なにかと問題を抱えるレイチェル(リンジー・ローハン)は、アイダホの祖母・ジョージア(ジェーン・フォンダ)の家にあずけられる。麻薬やヒラリー・ダフとの恋人争奪戦など、現実のイベントをそのままもってきたようなレイチェルだが、実は12歳になると父親にセックスを求めたれたことが発覚してくる。そのじじつをしってアイダホにかけつけてくる母のリリー(フェリシティ・ハフマン)。散々嘘をつきまくっていたレイチェルだが、今度ばかりは真実味があり、リリーも壮絶なショックをうけ酒びたりになってしまう。自分の旦那の浮気相手が実の娘だなんて・・、そんな事実は信じたくないリリーのもとに旦那が弁明にやってきて「レイチェルが嘘をついているんだ」と説き伏せる。 リリーはレイチェルに、誰を信じればいいのか分らないが、自分が信じたいのは、「夫は娘とはセックスしていない」ということなので、そう認識することにする・・と切実な想いを告白。リリーの胸のうちをさっしたレイチェルも、「そう私が嘘をついたの」と母を安心させてあげる。このへんのくだりは実にレイチェルが素敵に見えてしまった。 最終的には旦那の嘘を見抜いたリリーが旦那を捨てて、親子3代でアイダホで暮らすことになる。ただ、捨て台詞として旦那が言った「最初に誘ったのはレイチェルのほうだ」といった言葉もあながち全否定できない臭いも若干残してはいた(苦笑)。さすがリンジー・ローハン。 映画の中ではサイドストーリーだが、リンジー・ローハンとその男友達とのやりとりがおかしい。ボートでつりにでたリンジー・ローハンだがつまらない。彼はモルモン教徒で子供の頃からのいいなずけの彼女がいて、婚前交渉が禁じられている彼はまだバージンだとか。そのことを知ると、からかいがてら、および親切心から「みせてあげる」とパンティを脱いで足をひらき、「触ってもいいわよ」と促す。びびってる彼は「もう帰ったほうがいい」とおどおど、そんな彼のまえにしゃがみこんでジッパーをさげて「今度は私がしてあげる」と股間に顔をうずめていリンジー・ローハン。 翌日、ジョージア宅に彼がおしかけ「フィアンセにはうすはつけない、事実を話して許してもらう」とリンジー・ローハンをつれだす。あまりのバカ正直さにあきれるリンジー・ローハン、「じゃあキスをしたということにしない」と話をまとめる。 彼女にあってことのしだいを説明しようする彼氏だが、リンジー・ローハンが「私たちキスしたの。でも恋愛関係でもないし、もうしないわ」と速攻状況説明。「キスはしたけど口にじゃないところに」とさらに補足説明。またくそまじめな彼が嘘がつけず「フェラしてもらった」と暴露・・結局ひっぱたかれて終わり・・。 その後、なにかと彼女の女友達4人(彼女らもモルモン教徒)が彼やリンジー・ローハンを尾行したり、カフェで休んでいるリンジー・ローハンをみかけると「あばずれおんな」と叫んだり、トイレットペーパーなげつけられたりと・・姑息な嫌がらせ。でも、その嫌がらせもけっこう子供じみてて楽しい。ついにきれたリンジー・ローハンが「私たちはなんの関係もないんだから、あんたたちもいちいち尾行する必要ないの!トイレットペーパー投げつけるのも禁止。もし分ってもらえないなら、あんたたちの彼氏、全部寝取るからね!」とすごむ。 なかなかリンジー・ローハン節の炸裂した痛快な映画でした。
by ssm2438
| 2008-11-10 12:06
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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