監督:リチャード・ドナー
脚本:エドワード・クマーラ
マイケル・トーマス
トム・マンキウィッツ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:アンドリュー・パウエル
出演:
マシュー・ブロデリック (フィリップ)
ルトガー・ハウアー (エチエンヌ・ナバール)
ミシェル・ファイファー (イザベル)
* * *
監督が
『オーメン』や
『リーサルウェポン』の
リチャード・ドナーなので高尚なものは期待できないが、撮影の
ヴィットリオ・ストラーロの画面と
ミッシェル・ファイファーだけは美しい。特に鷹をつれた騎士姿の
ルドガー・ハウワーの絵はそれだけでめちゃめちゃカッコいい。・・そう、この映画は、内容自体はさほどすごいわけではないのだが、キービジュアルとなる絵がカッコいいのである。個人的にはストローラの映像のなかではかなり好きな部類にはいるのだが・・、少なくとも
『暗殺の森』とか
『シェリタリング・スカイ』なんかよりはスタンダードで好きだ。
・・・しかし音楽がおそろしいほどしょぼい。せめて劇場映画だったらフルオーケーストラで録ってほしいものだ。それではまるで戦隊もののような音楽だ(これはこれで悪くはないのだが、映画としてはもっと重厚な音楽がほしかった)。あと、音楽のいれかもたもかなりしょぼい。
<あらすじ>
かつてイザベル(
ミシェル・ファイファー)と騎士ナバール(
ルドガー・ハウワー)は熱烈に愛しあっていたが、ある司教が横恋慕し悪魔と取引して、2人に呪いをかけた。その結果、イザベルは昼は鷹に、ナバールは夜は狼に変身し、2人が人間として出会えることはなかった。2人の仲を司教につげ口したのは修道院に住む僧インペリアス(
レオ・マッカーン)で、そのことを悔いた彼は、なんとか2人をもとに戻してやりたいとねがっていた。
かつてアクイラの大聖堂の地下にある牢獄に囚人としてつながれていたフィリップ(
マシュー・ブロデリック)が脱獄したルートをとおって内部に忍び込み、錠前を飽け、ナバールを大聖堂内にいれる。かくしてナバールは司教抹殺の為に突き進むのだった・・。