西澤 晋 の 映画日記

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2010年 01月 20日

WALKABOUT/美しき冒険旅行(1971) ☆☆☆

f0009381_2322189.jpg監督:ニコラス・ローグ
脚本:エドワード・ボンド
撮影:ニコラス・ローグ
音楽:ジョン・バリー

出演:
ジェニー・アガター (姉)
リュシアン・ジョン (弟)
デヴィッド・ガルピリル (アボリジニの少年)

        *        *        *

はじめの公開時のタイトルは『美しき冒険旅行』。私はリバイバルでみたので『WALKABOUT 美しき冒険旅行』のタイトルでした。
「ウォークァバウト」(原題)というのは、オーストラリアの原住民アボリジニにふるくから伝わる風習の一つで、男子が十六歳になると、文明のほとんどない原野で一年間独力で暮らしていかなければならない。その修行の放浪生活を「WALKABOUT」と呼ぶ。

この映画はジェニー・アガターだろう。『2300年未来への旅』で魅了されてしまった私は、彼女のほかの映画をみたくてしょうがなかったのだがなかなかおめにはかかれない。そんなとき子の映画は新宿高島屋のなかのミニシアターでリバイバルされるときいて見に行った。劇場でみる初ジェニー・アガター(当時16歳)はみずみずしてく素晴らしいのひとこと。私にとっては「彼女が出てるなら見る!」という数少ない女優さんのひとり。

監督のニコラス・ローグはもともと撮影監督だった人で、『華氏451』『アラビアのロレンス』などを撮っている。本作では広角レンズを使った画面をポイントポイントでけっこう使っている。しかしこの人の広角レンズは嫌味がなく美しいので、けっこう好きだ。反対に実相寺昭雄『曼陀羅』の広角レンズの画面などはみてて不愉快きわまりない。そういう意味では広角レンズの使い方の手本となるべき作品かもしれない。

<あらすじ>
父の車でオーストラリアの砂漠の奥地までつれてこられた14歳の少女(J・アガター)と六歳の息子(L・ジョン)。しかしそこで父は唐突に自殺してしまう。車も炎上し、途方に暮れた少女は弟を連れて砂漠をさまよった。そんな二人を助けたのが、アボリジニの少年(D・ガルピリル)。彼はアボリジニ男子が16歳になると、一人荒野で1年間サバイバル放浪をしなければいけない「ウォークァバウト」の最中だった。
警戒心のある姉をさしおいて、無邪気な弟は次第に彼と打ち解けるようになり、姉も警戒心を解いていった。彼らは一緒に狩りをし、泳ぎ、原始的な生活を楽しんだ。三人は砂漠を越え、小さな空家にたどりついた。三人はその家に住むようになり、男は食物を探すために表にでて、女の子は家を守った。ある日少女が、上着を洗濯していると、突然少年が現われ、彼は踊りだした。それは性欲をしめす踊りだった。少年は愛が受け入れられるまで飲まず食わずで踊り続ける。もし受け入れられなければ・・・。姉は許さなかった。その少年は死んだ。姉弟は無事人がいる町にたどりつき救助された。数年後、成長した少女は平凡な主婦として生活していた。しかし彼女の脳裏には、あのアボリジニの少年とすごし美しい日々が心のなかに焼きついていた。
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by ssm2438 | 2010-01-20 23:25


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