2010年 01月 26日
監督:マイケル・アプテッド 脚本:アンナ・ハミルトン=フェラン 撮影:ジョン・シール 音楽:モーリス・ジャール 出演: シガーニー・ウィーヴァー (ダイアン・フォッシー) ブライアン・ブラウン (カメラマンのボブ) * * * 監督はときどきまともな映画を撮るマイケル・アプテッド。基本的にはきちんとした実力のある人なのですが、撮る映画が地味なものしかまわって行かない様子。なにを勘違いしたか『007/ワールド・イズ・ノットイナフ』が彼のところにまわっていったが、これは007シリーズのなかでもけっこうなお気に入りになってしまった。 この映画もけっこう玄人目線でみるとけっこうすごいのだけど、面白いかといえばどうかなあ・・? ちと疑問。 この映画のポイントは見るべきポイントはいくつかあるのだが、その一つはジョン・シールの画面。『刑事・ジョンブック』でみずみずしい田舎の風景を撮った彼だが、今回はさらにしめりっけのあるジャングルの中。まあ、この湿り気というのはジョン・シールの持ち味だと思うのだけど、ここまで湿りまくってる誰がとっても同じって感じもしないではない(苦笑)。 そしてリック・ベイカーのゴリラスーツ。実は allcinema の解説を読むまで知らなかったのだが、徐々にシガニーウィーバー扮するダイアン・フォッシーを身内であるとみとめていくボスゴリラはリック・ベッカーの作ったゴリラスーツというではないか!? 言われてみるとちょっとは違和感を感じていた自分の感覚が正しいことが分ったが、言われなければ気がつかないままだっただろう。 <あらすじ> 絶滅の危機に瀕しているというマウンテンゴリラの生態系を調べるためにアフリカに渡ったダイアン・フォシー(シガニー・ウィーヴァー)。ナイロビ空港で彼女を出迎えてくれたのは、リーキー博士(アイアン・クスバートソン) だった。数人の人夫とガイドを雇い、内乱の国コンゴの山奥へと向かった。 ダイアンは以前、ゴリラ研究家シャラーが住んでいた小屋を拠点にすることにした。一ヵ月半密林を歩き回りやっとゴリラの群れを発見する。しかし今後国内の立ち退きを命じられ、ルワンダに住む博士の友人ロズ・カー(ジュリー・ハリス)のもとに身を寄せる。ルワンダで山に登り、小屋を建て、カリソケ研究センターを開設するダイアン。ゴリラたちの群れの中に見起き、自らもゴリラになった気持ちになるダインア。警戒していたボスゴリラも彼女を仲間と認めるようになる。彼女自身も取材にきたカメラマンのボブ(ブライアン・ブラウン)と心やすらぐ時間をすごす。 しかしある日密猟者によって5頭のゴリラが殺され、子供のゴリラが連れ去られる。ダイアンは憤慨するが、彼らは政府の役人の許可をとっているという。さらに密猟者によってボスゴリラまで殺された。ボスゴリラの手が切断されていたのだ。怒りがおさまらないダイアンは密猟者のテントに火を放つ。彼女の苛立ちは若い研究者たちにも向けられる。反感を露骨に現わす彼女は、いつしか人々からゴリラを愛するあまり狂ったと思われるようになる。 そして85年12月、ダイアンは18年間過ごしたセンターの小屋の中で何者かによって惨殺される。 映画のなかではダイアン・フォッシーのゴリラへの固執がかなり狂信的に映る。なんでそこまでするんかなってのがちと疑問ではあったが・・。今ひとつ感情移入のチャンネルが違っていた映画だった。しかし、ゴリラの密猟をテーマにするなら、今だったらエドワード・ズウィックが撮っても面白かったかもって思ったりした。ちなみに、このダイアン・フォッシーや、リーキー博士は実在の人物である。
by ssm2438
| 2010-01-26 02:27
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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