監督:ケン・ラッセル
脚本:シドニー・アーロン
撮影:ジョーダン・クローネンウェス
音楽:ジョン・コリリアーノ
出演:ウィリアム・ハート(エドワード・ジェサッブ)
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ケン・ラッセルなのでまともな映画にはなるわけはないのですが・・、しかしなかなかどう解釈していいか理解に苦しむ映画。トータルでみるとかなり破綻している映画だ。
この映画にでてくるアイテムとして有名なのが
アイソレーション・タンク。
感覚遮断タンクとも呼ばれるこのタンクは、中に人間が入るとその人間が浮かぶ程度の比重を持った液体を入れ、光や音を遮蔽した容器のこと。アメリカ合衆国の脳科学者
ジョン・C・リリー(John C.Lilly)が1954年に考案し、現在では心理療法や代替医療として使われている。タンク内部の液体は通常、濃度の高い硫酸マグネシウム溶液が用いられ、液体に浮かんだ人間が温度差を感じないように人の皮膚と同じ温度に調整される。この部屋に入り、液体に浮かんだ人間は視覚・聴覚・温覚を完全に、また重力によって発生する上下感覚からある程度遮蔽される。
(ウィキペディアより)
主人公のエドワード・ジェサッブ(
ウィリアム・ハート)は、このアイソレーションタンクに入ることで、幻覚などをよびさまし、自分の遺伝子の中にある古代の記憶を研究しようとしている。さらなるトリップをもとめ、メキシコまで出かけて怪しいキノコから作った薬を持ち帰ったり、それを飲みトリップしていく。
意識の中で古代の人類がみた風景が走馬灯のように再現される。しかし、タンクを出たあとも、彼の身体は類人猿化して、よなよな危険を冒して動物を襲う。SFだったはずが、狼男みたいな展開に唖然。さらに肉体は細胞状態まで戻ろうとするが・・、子供に手を差し伸べられてなんとかもとに戻れたとさ・・。
ははは・・で、とほほ・・な映画。お話のネタはいいが、物語の展開にまったく説得力がない。誰か他の人が作ったら少しはまともになっていたんじゃないだろうか・・・。