西澤 晋 の 映画日記

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2010年 01月 27日

恋におぼれて(1997) ☆☆☆☆

f0009381_6195788.jpg監督:グリフィン・ダン
脚本:ロバート・ゴードン
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:レイチェル・ポートマン

出演:
メグ・ライアン (マギー)
マシュー・ブロデリック (サム)
ケリー・プレストン (リンダ)
チェッキー・カリョ (アントン)

        *        *        *

グリフィン・ダン一世一代の大傑作! 実はこの人、プロデューサーが本業のひとで監督は3本しかやっていたいが、そのうちにの1本がこれ。しかし当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったメグ・ライアンを主演にすえられたというのはけっこうラッキーな奴だ。それも、それまでメグ・ライアンのイメージとは違うキャラを演じさせ、これはこれで圧倒的にダークサイドにふれる魅力満載。
そしてメグ・ライアンとマシュー・ブロデリックのダーク・サイドのラブコメというスタンスながら、それを演出する小道具とシチュエーションが素晴らしい。そしてその見せ方がとてもお洒落。どの画面をとっても完成度がきわめて高い。この監督は映画の見せ方をすごっく知ってる人だ。

<あらすじ>
サム(マシュー・ブロデリック)とリンダ(ケリー・プレストン)は子供の頃からずっと幼馴染として付き合っていたが、研修でニューヨークに行くと新しい彼氏をつくったらしく、その男を同棲を始めた。いてもたってもいられないサムはニューヨークに追いかけてきた。彼女の住所を探し出し、取り壊し寸前の向かいのビルに忍び込み、覗き見をはじめる。それだけではあきたらず、巨大な後学望遠鏡をセットし、二人の部屋の風景を投影する。最初は薄汚れた壁に、ソファに座ってくつろぐリンダが映っているが、その壁を白くぬっていくと彼女の画面が鮮明に映っていく。実にロマンチックな演出である。この映画にはこのてのお洒落な見せ方がいっぱいある。

そうこうしてるとそこにライダースーツ姿のマギー(メグ・ラインアン)が侵入、強引に住み着いてしまう。彼女の元彼こそが、リンダが一緒に住んでいるフランス人シェフ、アントン(チェッキー・カリョ)だった。マギーは集音マイクを設置し、内部で交わされている音を盗聴する。かくして窓から見た映像が壁に大きく投影され、それに音声までついてくるという張り込みシアターが完成するのだった。

f0009381_6213689.jpgそのあとは姑息なトラップを掛け、大道芸人の猿使いの猿に口紅をぬらせて、通りがかったアントンにとびかからせ、シャツに口紅をつけるとか、子供たちにターベットの写真と水鉄砲を配り、アントンに浴びせるとか。しかしそれはマギーがむかしつかっていた香水で、どんどん二人の間をあぶなかしい状態に陥れていく。それでも今回のメグ・ライアンはめっちゃ色っぽい。アイシャドーはダークでモード系。ほとんどバットマンみたい。でもあいかわらずチャーミングで、きてるハウスドレスもむなもとがやたらとみえててやけに色っぽい。
リンダとアントンがしばし旅行に出かけると、サムとマギーは彼らの部屋に侵入一晩をそこですごす。吐いていたパンティをドレスのしたから脱いでソファのマットの下に挟みこんで既成事実をつくったり、カードで買った花や贈り物の控えをあっちこっちの本のなかに見つかるように挟み込んでおいたりと・・とかなり悪質。そんなふたりがじゃれあってるうちにいいムードになりベッドで“H”にいたってしまう。
「アイラブユー、リンダ」といいながらマギーを抱くサム。
「アイヘイチュー、アントン」といいながらサムにしがみつくマギー。
実にブラックユーモア・ラブコメディなんだけど、ここのシーンは切実に色っぽかった。

結局どたばたあって、一旦はリンダとアントンを別れさせることに成功するのだが、やはりリンダはアントンを愛しておりもとに、事の次第をリンダにはなすサム。そしてリンダはアントンの元に戻っていく。そしてサムとマギーもめでたくひっつくのであった。。。

ブラックユーモア大嫌い人間の私だが、この映画だけは好きだ。もうちょっと不要な灰汁を整理できれば傑作になっていたのに。・・・しかし、画作りは素晴らしい。
グリフィン・ダン、すごいぞ!! 

by ssm2438 | 2010-01-27 06:22


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