西澤 晋 の 映画日記

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2010年 01月 29日

ペリカン文書(1993) ☆☆☆☆

f0009381_7242381.jpg監督:アラン・J・パクラ
原作:ジョン・グリシャム
脚本:アラン・J・パクラ
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演:
ジュリア・ロバーツ (ダーヴィー・ショー)
デンゼル・ワシントン (グレイ・グランサム)

        *        *        *

アラン・J・パクラ復活ののろし!
『ソフィーの選択』を撮ってからというもの、長らく不調だったポリティカル・サスペンスの雄アラン・J・パクラが戻ってきた。いやあ、めでたいめでたい。しかし盟友のゴードン・ウィリスが撮影してないのはちょっと残念。ゴードン・ウィリスだったらもっとしまりのアル画面になっていただろうなあっと思うところがけっこうあった。そうはいってもやはりパクラの環境描写でどんどん追い詰めていく演出は見ごたえあり。というか、この価値に気付くだけの人がいるかどうかがまず問題なのだが、ほとんどの人はこの価値に気付かない。玄人受けしかしない監督さんだ。
しかしこの映画、多分アラン・J・パクラのなかでは一番おもしろいんじゃないだろうか。サスペンスとしてきちんとストーリーがしっかりしてる分、パクラのほかのサスペンスよりも断然エンタテーメントに出来上がっていると思う。といってもこの程度だけど(苦笑)。パクラにエンタメを求めるのは、豚に空を飛べって行ってるのと同じくらい不可能なことだ。

原作はこの年あたりにやたらとブームだったジョン・グリシャム『ファーム/法律事務所』『依頼人』など、弁護士あがりの小説家さんだけあって、法律事務所がらみの物語がうまいことエンタテーメントに仕上がっている。そんな硬派な物語をアラン・J・パクラが監督するのだがら渋い映画になるのは当たり前。

<あらすじ>
ワシントンD.C.で、人の最高裁判事が殺された。
その殺しを指示したのは現職大統領への最大の献金者マティースだった。彼の会社はルイジアナの奥地で油田を掘り当てたが、その原油を運び出すには運河の建設が必要だった。しかしその運河はぜつめつ寸前のルイジアナペリカンなどが生息する湿地帯を通ることになる。この訴訟が最高裁まで行くとすると自然保護に熱心な判事が邪魔になる。と同時に、今、彼ら二人を消せば、大統領に政治資金の献金をしている今こそ、自分たちに有利な次期判事も指名要請できるからだ。

ペリカン訴訟のテレビ番組を覚えていたニューオリンズの法学部の女子大生ダーヴィー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は事件に興味を覚え、大学の講義も休み、図書館にこもって過去のデータをあさりまくった。そしてある仮説を打ち立ててレポートに書き上げた。彼女は恋人でもある大学教授キャラハン(サム・シェパード)にそのレポートを渡すが、それを読んだ彼は友人のFBI特別法律顧問に渡す。そしてその文書はFBI長官 、CIA長官から大統領補佐官(トニー・ゴールドウィン)、そして大統領(ロバート・カルプ) の手に渡り、いつしかペリカン文書と呼ばれるようになっていた。
そしてキャラハンがニューオリンズに戻ってきた夜、エンジンをかけたキャラハンの自動車が爆発炎上して彼は死亡した。キャラハンと同じく自分も命を狙らわれていると悟ったダーヴィーは、キャラハンが「こいつはガッツがある」とお気に入りだったジャーナリストのグレイ・グランサム(デンゼル・ワシントン)に連絡をとる。そして二人は、見えない敵から命をねらわれながら、真実と、それを照明する証拠を手に入れるのだった。

・・前半の見えない敵からの圧迫感は素晴らしい。事の真相がわかり、事件の真相を証明する証拠を探す段階になると普通のサスペンスになってしまうのがちょっと残念。そうはいってもなかなか見ごたえのあるリーガルサスペンスでした。

by ssm2438 | 2010-01-29 08:29


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