西澤 晋 の 映画日記

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2010年 02月 05日

卍(まんじ)(1964) ☆

f0009381_6371297.jpg監督:増村保造
原作:谷崎潤一郎、『卍(まんじ)』
脚本:新藤兼人
撮影:小林節雄
音楽:山内正

出演:
若尾文子 (徳光光子)
岸田今日子 (姉内園子)
川津祐介 (綿貫栄次郎)
船越英二 (姉内孝太郎)

        *        *        *

最低人間の礼儀正さってこういうものか・・

増村保造の映画のキーワードは<潔さ>だと思うのだけど、この映画では、どうみても最低男の綿貫栄次郎(川津祐介)が潔いのだ。こういう最低男でも増村保造が描くとこうなるのだなあってちょっと関心したが、全体的にはいまひとつの作品だった。他の作品をみると、綿貫という人物は最低男っぽいが、増村保造の綿貫だけはなかなか潔いのである。
そうそう、岸田キョンキョンはびっくりするほどきれいで色っぽかった。この人実はけっこういろっぽかったのですよね。『砂の女』も良かった。

ただ、この時代のこの役者たちなので、脱いでるわけでく、後々の作品と比べるとちょっと淋しいかな。1983年の『卍(まんじ)』では、樋口可南子高瀬春奈がねっとり絡んでるし、1997年のOV(オリジナルビデオ)の『卍(まんじ)』では、その昔アイドルやってて日活に流れた坂上香織真弓倫子が絡んでた。OVということだったけど、意外と悪くない。このあたりは一応サービスしてくれてますので、それに比べると、この増村保造バージョンの『卍(まんじ)』はどうしても刺激は乏しい。

<あらすじ>
徳光光子(若尾文子)と柿内園子(岸田今日子)は同性愛であった。すっかり光子の美しさに魅惑された園子だが、光子に綿貫栄次郎(川津祐介)という情夫がいることを知り、裏切られた気分になる。綿貫は、園子と光子の愛情に配慮して、園子に二人で光子分かち合おうと持ちかける。奇妙な三角関係は長くは続かなかった。光子と園子は狂言自殺をしたが、駈けつけた園子の夫孝太郎(船越英二)と、光子が“H”をしてしまい、ふたたび、孝太郎と、光子、園子の新しい三角関係が成立した。
ところがある日綿貫がこの事実を新聞にもらし、たちまちスキャンダルになった。三人の前にはある夜ベッドで睡眠薬を飲んだ。翌日、園子だけは目が覚めてしまうが、光子と孝太郎は息絶えていた。

by ssm2438 | 2010-02-05 06:37 | 増村保造(1924)


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