西澤 晋 の 映画日記

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2010年 04月 19日

C階段(1985) ☆☆☆

f0009381_21562275.jpg監督:ジャン=シャルル・タケラ
脚本:ジャン=シャルル・タケラ
撮影:ジャック・アシュリュー
音楽:レイモン・アレッサンドリーニ

出演:
ロバン・ルヌーチ (フォステール)
カトリーヌ・ルプランス (フロランス・マルタン)

        *        *        *

カトリーヌ・ルプランスが良い!

『さよならの微笑み』のジャン=シャルル・タケラが監督した数少ない作品。この人の映画は基本的にさらりとしていて清涼感がある。このムードがこの監督さんの魅力だろう。この作品は、あるアパールトマンのC階段にある部屋の人たちのさりげない日常のドラマで、さほどおおさわぎするようなイベントが起きるわけではないが、それでも何故か印象にのこっている作品だ。でも、印象にのこっているのはカトリーヌ・ルプランスだけって言われればそうだけど・・(苦笑)。

このカトリーヌ・ルプランス。知的で可愛い女優さんなのに、あまり作品に出ていない。
もうひとつ『背徳の性書/ザ・ポルノグラフティ』なる3本はいったオムニバスの一本に出ているがそれだけ。オムニバスなのであんまり想い入れはなかった。 そういう意味ではこの『C階段は彼女を記憶するには貴重な映画となってしまった。

f0009381_2157216.jpg<あらすじ>
パリ14区にあるアパルトマンに、毒舌の美術評論家の中のフォステール(ロバン・ルヌッチ)が住んでいた。同じC階段を使う3階には、秘かにフォステールを慕うプレタポルテ・デザイナーでホモのクロード(ジャック・ボナフェ)が住んでいる。ある日、画廊のパーティに出かけたフォステールは、画廊のプレス担当でチャーミングなフロランス・マルタン(カトリーヌ・ルプランス)に出会い、一目でひきつけられる。人の仲は急速に近づき、結ばれる。同じC階段を使う者のなかには、ユダヤ人とアラブ人の血が交じった孤独な老婦人もいた。後ろ姿が気になりながらもフォステールは声をかけることはなかった。ある夜、その老婦人は首をつった。孤独に耐え切れず自殺した彼女の淋しさを思い子供のように泣き崩れるしかなかった。

「もしあの時、声をかけていれば・・・」

フォステールは人に優しくすることを覚えた。ホモであることを理由にさけていたクロードにもすこしやさしくできるようになる。その老婆の遺灰を彼女の故郷のもちかえり大地にかえしてやるフォステールであった。

by ssm2438 | 2010-04-19 21:59


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