西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 02月 26日

2番目のキス(2005) ☆☆☆

f0009381_1052578.jpg監督:ボビー・ファレリー/ピーター・ファレリー
脚本:ローウェル・ガンツ/ババルー・マンデル
撮影:マシュー・F・レオネッティ/グレッグ・ル・ダック
音楽:クレイグ・アームストロング

出演:
ジミー・ファロン (ベン)
ドリュー・バリモア (リンジー)

        *        *        *

バーニー・ウィリアムスがセンター守ってる!?

昔見た試合を別の角度から見せられるとなんだか感動するなあ。松井秀喜がヤンキースに入って二年目の年だ。この年テキサスからA・ロッドが移籍してきて、グレイ・シェフィールドA・ロッド、松井で3人そろってホームラン30本・100打点以上を記録した年。ジェイソン・ジオンビーがあんまり機能しなくて、ほとんど松井にその立場を取って代わられてた。対するレッドソックには、カート・シリングペドロ・マルチネスがいて、1番にジョニー・デーモンデビット・オルティスマニー・ラミレスが3番4番を打ってた。懐かしい。
そんな2004年のシーズンと平行してドラマはすすんでいく。

これはなかなかの拾い物だった。『メリーに首ったけ』とか『ジム・キャリーはMr.ダマー』とか、ファレリー兄弟の映画というのは個人的にはまったく好きではないのだけど、これは以外にも良かった。いつものバカ騒ぎだけじゃなくて、きちんとラブコメとしても成立してる。とても理性の聞いた映画なのだ。主人公のジミー・ファロンは無類のレッドソックス・ファンだが、ドリュー・バリモアと付き合うようなると、必要彼女と一緒にいることを優先させる。ドリュー・バリモアも球場に行けば周りの雰囲気をこわさないように、試合を楽しむ努力をしている。決して「やめろ」とは言わない。立場が違う二人がなんとかお互いのことを思いあって、少しづつ自分を抑えて二人でいることを優先しようとする。その辺りがこの映画のリアルであり、愛すべきところかな・・。

ちなみにタイトルは意味不明。前作の『25年目のキス』にかこつけて無理やり「キス」って言葉を入れ込んできてるようだが、原題は「フィーヴァー・ピッチ」、・・・熱い投球? 『グリーンモンスターを愛する人々』とか・・、なんかフェンウェイパークがらみのタイトルにしてほしかったなあ。

<あらすじ>
2003年の10月、ボストン。自分と同様の野心を持つ男としかつきあったことのないリンジー(ドリュー・バリモア)は、数学の得意な高校生たちの職場見学を受けるが、そのときの引率教師ベン(ジミー・ファロン)にデートを申し込まれ付き合い始める。ユーモアのセンスにあふれたベンは学校でも人気者の教師だったが、そのウィットな性格はリンジーの心も癒すことになる。しかし彼女の女友達は、なんであんなにいい人なのにいまだに独身なんだ?と疑問を持ち、なにかしら怪しい趣味があるのではないかと疑いはじめる。
年が明けた2004年。親にもベンを紹介したいと思うようになったリンジーは、故郷のボルチモアに3月に一緒に行こうとベンをさそう。しかしベンは、ボストン・レッドソックスのキャンプを観にフロリダに行くので、ボルチモアへは行けないと言う。シーズンが始まるとさらにベンの本性が浮き彫りになっていく。しかしそれ以外はとっても人のいい彼なのでリンジーもなんとか彼に歩み寄ろうと努力する。リンジーのそんな歩み寄りを見ているとベンも社会性をしめすようにな。ふたりが少しづつ自分をさえつつ二人でいることを構築していこうとする。
その日はレッドソックとヤンキースの試合の日でも、リンジーの友達の誕生パーティに付き合う。帰り道にニュースを耳にすると、ヤンキースの松井 秀喜が2本のホームランを放ち、8回までに0-7でレッドソックスボロ負け。それほど気にする様子もみせず、しかし二人とも少しづつ自分を抑えながら幸せそうな雰囲気につつまれて、リンジーの部屋に着くとこれまでにないような気持ちのいいセックスをする。二人がその余韻に浸っているとベンの友達から電話がかかってくる。
なんとレッドソックスが9回に8点をいれて大逆転したというのだ(実際そういう試合があった)。ニュースをつけると、街ではレッドソックス・ファンが大騒ぎしている。こんな世紀の試合を見逃すなんて・・・とベンは自己嫌悪、やりきれない怒りを爆発させる。
「ボクは23年間レッドソックスを愛してた、君に23年も愛した何かがあるのか?」
レッドソックスを愛するように、いつかは自分のほうを愛してくれると期待していたリンジーには耐えられない出来事だった。

東地区の優勝はヤンキース。レッドソックスもワイルドカードでプレーオフ進出が決まった。それぞれの相手を倒したレッドソックスとヤンキースは再びア・リーグチャンピオンをかけて激突する。リーグチャンピオンシップは7試合、しかし最初の3試合で負けたレッドソックスには後がない。4試合目の試合会場、周りのレッドソックスファンに裏切り者と呼ばれなが、ベンの叔父から受け継いだシーズンシートの権利を売る契約書にサインしようとしている。手が震えてサインできないベン。電話でそれを知ったリンジーは、昇進パーティの会場からフェンウェイパークに向かう・・。既にチケットは完売、なんとかダフ屋からチケットを買って入場するが、それが外野席。ベンがいるシーズンチケットはベンチのすぐそば内野席。外野席に入ったリンジーは試合中のグランドに飛び降りフィールドを駆け抜ける。係員が止めに入る。「売ってはダメ」と伝えるためにフィールドを駆け抜けるリンジーであった。

3-4とレッドソックスが1点ビハインドの9回裏、代走で出てきたデイブ・ロバーツ(沖縄出身で、母が日本人のハーフ)が決死の二盗を決める。これで落ち着きを失ったヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラビル・ミューラーに同点タイムリーを浴びる。試合は延長戦に突入し、デビッド・オルティスが劇的なサヨナラホームランを放ち、レッドソックスがやっと1勝目を手にする。そのあとも3連勝しなんとリーグ優勝。
ワールドシリーズはナ・リーグを圧倒的な力で勝ちあがってきたセントルイス・カージナルズ(ベンチに田口壮もいた。余談だが『巨人の星』にでてくるアームストロング・オズマはこの球団に属していた)。リンジーがフィールドを横断した試合からレッドソックスの勢いは止まらない。カージナルスも4タテでついにバンビーノの呪いから解き放たれたのだった。

by ssm2438 | 2010-02-26 10:54


<< 華麗なる賭け(1968) ☆☆☆      背徳の囁き(1989) ☆☆☆ >>