西澤 晋 の 映画日記

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2010年 02月 27日

イルマーレ(2006) ☆☆☆

f0009381_2223496.jpg監督:アレハンドロ・アグレスティ
脚本:デヴィッド・オーバーン
撮影:アラー・キヴィロ
音楽:レイチェル・ポートマン

出演:
キアヌ・リーヴス (アレックス)
サンドラ・ブロック (ケイト)

        *        *        *

韓国版のオリジナル『イルマーレ』をハリウッドに移植した映画なれど・・・とっても良かった。原作自体がありえないファンタジーなのだが、ネタとしてとてもいい物語なのだろう。アメリカで作られたこの映画も全然普通にみられた。
時間軸を越えて展開するドラマだが、この映画の最大の魅力は、二年後を生きているサンドラ・ブロックのほうが、これから何が起きるかを知っている。そして2年前を生きているキアヌー・リーブスのほうが、その日、何処にいたかさえ判ればサンドラ・ブロックに、会えること、でも2004年の彼女はキアヌーのことを知らない。この不自由さがいいころあいでファンタジーをさりげなく感動的な物語にしている。まさに発想の勝利の映画だ。

ただ、サンドラ・ブロックの2年前にキスした相手が交通事故で死んだのをみとったにもかかわらず気付かないのか? ましてやそれが、アレックスだとなぜ気付かない? というか、この辺はオリジナルでもなかっただんどりだったので、やっぱりサンドラ・ブロックのバースデイ・パーティでキスするイベントは不要だったと思う。あるいは・・・交通事故で死んだ男のくだりになんらかの誤訳が発生してるのか? これがオリジナルの英字字幕をみないことにはなんともいえないのだが・・・、後発な映画ならもうすこしタイム・パラドックスは整理してほしかったなあ。つくるんならもっとなにか別の、心のふれあいの場面にできなかったものか・・。
しかし、その段取りは不自然だったが、それ以外は見せ方も良かったし、きわめて納得のできる映画になっていた。韓国版のオリジナルと比べても、どちらもとてもいい出来だったと思う。

<あらすじ>
2006年、医師としてシカゴの病院で働くことになったケイト(サンドラ・ブロック)は、湖岸に立つガラス張りの一軒家から引っ越すことになる。出発の日、荷物をまとめたケイトは郵便受けに次の住人へのメッセージを残す。
2004年、湖の家に引っ越してきたのはアレックス(キアヌ・リーブス)という青年建築家だった。彼の家庭は家庭をみず仕事に没頭した父のせいでバラバラになってしまった経緯があり、父の経営する事務所で働くのは拒んで他の事務所に所属していた。その家に引っ越してきたアレックスは郵便受けにあった奇妙な手紙を見つけた。ケイトの残した手紙を不思議に思いながら、アレックスは返事を出す。しばらくして返事が返ってきた。しかしその手紙には腑に落ちないことが書いてある。そして二人はその郵便箱が2年間の隔たりを越えて通じ合ってるタイムトンネルだと気付く。なかなか現実を受け入れることができずにいたが、ケイトの手紙どおり季節外れの雪が降り、どうやら同じ犬を飼っているらしいことから、この奇妙な事実を受け入れざるを得なくなる。それからというもの、戸惑いながらもふたりは手紙を書き始めた。
先にアレックスが2004年のケイトに会うチャンスを得た。ふとしたきっかけで知り合った男が、ケイトの彼氏であり、ケイトの誕生パーティにそのとき付き合っていた彼女と一緒に招待されたのだ。複雑なきもちでそのパーティにデ出席したアレックス。2004年のケイトには彼氏がいて、しかも自分のことは知らない。どう接するべきか判らないアレックス。パーティを抜け出し、外で一人でいるとケイトが出てきてしばらく話し込む。なんとなく親しみを感じた二人は中から流れてくる音楽にあわせてダンスをし、キスまでしてしまう。しかしそのシーンをケイトの彼氏にみられてその場は気まずいまま終了。そのあと二人は手紙でケンカをしたが、会いたい気持ちは押さえられないアレックスは、2年後に『イルマーレ』というレストランで会うことにする。アレックスは2年後の今日に予約を入れる。
2006年のケイトはそのレストランで待っていたが、彼は来ない。その2年の間に何があったのかわからないが、とにかく彼は来なかった。運命を知ったケイトは、アレックスに最後の手紙を書いて文通をやめる決意をした。
その手紙のなかで、バレンタインデイにある男の人が交通事故にあい、患者として運ばれてきたが死んでしまったことを引き合いにだして、「きっと彼には待っている人がいたはず。でも、私はこのままあなたを思い続けたら私を待っていてくる人は誰もいないまま死んでしまうことになる。私は現実の世界で生きるからもう手紙は書かないで」と伝えた。

そして元彼とよりを戻して新しい新居のリフォームを依頼しにある建設会社を訪れると、そこにはアレックスの建築画が飾ってあった。「この画を描いた人は?」と聞くと、1年前のバレンタインデーに死んだいう。その話をきいてあわてて駆け出すケイト。車を飛ばしてかつて過ごした湖畔の家のポストまで車をとばし、「その場所に来ないで、2年待って」と手紙をだす。返事は来ない。祈る思い出そのポストに泣き崩れるケイト。そこに車のおとが近づいてくる・・・・。

by ssm2438 | 2010-02-27 22:24


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