西澤 晋 の 映画日記

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2010年 03月 01日

別れぬ理由(1987) ☆☆

f0009381_2224459.jpg監督:降旗康男
原作:渡辺淳一
脚本:那須真知子
撮影:木村大作
音楽:羽田健太郎

出演:
津川雅彦 (速水修平)
三田佳子 (その妻・房子)
古尾谷雅人 (妻の浮気相手・松永)
南條玲子 (修平の浮気相手・葉子)

        *        *        *

不倫ドラマでも木村大作の望遠はカッコいい!

大人の恋愛を描く渡辺淳一原作のこの映画だが、さすがに主演が三田佳子なのでこちらを脱がすわけにはいかず,この作品ではもっぱら南條玲子がそのシーンを担っていた。“H”のシーンの数は他の渡辺淳一作品に比べればすくないだろう。そういう意味では多分ほとんどの人にはあまり魅力のない作品かもしれないが、木村大作が等身大の世界を撮ったという意味ではなかなか興味深い映画だ。しかしやっぱり木村大作の場合は、室内よりも仰々しい望遠が活かせる舞台のほうが似合っている。劇中、三田圭子と古尾谷雅人が国内で行われているラリーの取材にいくエピソードがあるが、このラリーのシーンになると木村大作のかっこ良さがわすれてたように展開される(ちょっとだけど)。しかし監督は降旗康男さんなので、木村大作画面の使いどころは心得ている様子。きわめて見やすくまとまっていたと思う。

<あらすじ>
速水修平(津川雅彦)は大手の病院で外科医長。妻・房子(三田圭子)は雑誌記者。二人の間には17歳の娘・弘美がいる。修平は月に何度か人妻・岡部葉子(南條玲子)との浮気を楽しんでいたが、、ある夜修平が帰宅すると電話が鳴り、受話器を取ると唐突に「もう帰ったんですか?」という男の声がした。電話はすぐ切れたが、それからというもの、妻・房子の浮気を疑い始める。房子は年下のカメラマン・松永(古尾谷雅人)と取材を重ねるうちお互いに惹かれ、プライベートにも会うようになったのである。
修平は学会の用事で札幌に出かけたが葉子を伴っていた。しかし、房子のことも気になったので家に電話を入れたが、弘美が出て、急な取材で長崎へ発ったという。その頃、房子は松永と一緒に長崎にいた。彼女も夫のことが気になり、宿泊予定のホテルに電話をするがいない。札幌中のホテルに電話をし、翌朝房子はようやく修平の居場所をつきとめた。
帰宅した修平と房子は初めてお互いの不満を爆発させた。翌朝、修平は房子と口も聞かずに出かけた。房子もまた松永と会うことを避けていた。ある決意にもとに、ある音楽会で松永とある房子は別れ話を持ち出すが聞き入れてもらえない。
ケーキを買って帰宅する修平。なんとか房子のご機嫌を取ろうとする。房子も修平の調子にあわせる。お互いの浮気に気づきながら離婚するエネルギーもないことを実感する二人は、表面上円満な家庭生活を続けるのが一番いいと実感したようす。めでたしめでたし。

by ssm2438 | 2010-03-01 22:24 | 木村大作(1939)


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