西澤 晋 の 映画日記

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2010年 03月 04日

デルス・ウザーラ(1975) ☆☆☆

f0009381_14123771.jpg監督:黒澤明
脚本:黒澤明/ユーリー・ナギービン
撮影:中井朝一
    ユーリー・ガントマン
    フョードル・ドブロヌラーボフ
音楽:イサーク・シュワルツ

出演:
ユーリー・サローミン (ウラディミール・アルセーニエフ)
マクシム・ムンズク (デルス・ウザーラ)

        *        *        *

カピターあああああああン!

この映画をみるとついついこう叫びたくなる!(笑)

ロシア文学好きの黒澤明がロシアで取った映画。悪くはないんだが・・・、やっぱりいつものように、「良い!」と思わなきゃいけないんだろうなって映画ではある。願わくば日本の撮影スタッフでとって欲しかったかな。ロシアの大地は怒涛の望遠で見たかった。

サバイバルを、きちんとやったんかなって勘違いさせられるくらい具体的に几帳面に映画いてくれている。それに黒澤の脚本でも、やっぱりロシア語に変わると違うのだろう、いつもよりも普通に見られた。ただ、設定的にはやっぱり記号的なのでいつものように見せられるだけの映画ではあるのだけど・・。
自然のなかで水を得た魚のように活動するデルス・ウザーラ(発音的にはデルソウ・ザーラに聞こえる)は実に魅力的だ。しかし、第二部にはいると歳取ると視力も落ちてきて猟銃の狙いも定まらない。かといって文明のなかでは哀れなくらい生きられない男だし・・・。悲しい終劇だった。

ちなみに「カピターン」というのは英語でいう「キャプテン」のことなのだろう。調査隊のチーフの呼び名。

<あらすじ>
1902年の秋。カピターン・アルセーニエフ(Y・サローミン)は地誌調査のためにウスリー地方を訪れる。森の中でカルセーニエフは、毛皮を着た猟師デルス・ウザーラ(マクシム・ムンズク)に出会う。デルズは一行の案内人として同行することになった。彼は天涯狐独ので、家を持たず密林の中で自然と共に暮らしていた。ハンカ湖付近の踏査に出かけた時、迫りくる夕闇と同時に、横なぐりの吹雪が襲ってきた。二人は厳寒に耐えるために草を刈り続けた。アルセーニエフはあまりの寒さと疲労のために気を失ったが、目が覚めると、吹雪がおさまりも、二人はデルスが草で作った野営小屋のおかげで凍死をまぬがれた。
やがて厳しい冬が大地を多い、調査の目的を達したアルセーニエフはウラジオストックに帰ることになる。彼はデルスを自分の家に誘ったがデルスは弾丸を少し貰うと、一行に別れを告げて密林に帰っていった。小さくなる男の影がふりかって叫ぶ「カピターああああああン」。

1907年、再度ウスリー地方に探検したアルセーニエフはデルスと再会した。しかし視力が急速におとろえてきたデルスは猟銃の狙いがさだまらない。猟ができなくなったデルスは既に密林に住むことはできなくなっていた。デルスはアルセーニエフの誘いに応じ都会の彼の家にすむことになった。しかし、自然の摂理にそむいた都会生活は、彼の精神をむしばむばかりだった。たとえそこで生きていけなくとも、彼は自然の中に戻りたいと思った。密林に帰ることになったデルスに、アルセーニエフは最新式の銃を贈った。しかし、デルスは行きずりの強盗にその銃を奪われ、他殺死体として発見されたのだ。

by ssm2438 | 2010-03-04 14:14 | 黒澤 明(1910)


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