2010年 03月 15日
監督:サルヴァトーレ・サンペリ 脚本:オッタヴィオ・ジェンマ サルヴァトーレ・サンペリ アレッサンドロ・パレンゾ 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ 音楽:フレッド・ボンガスト 出演: アレッサンドロ・モモ (次男・ニーノ) ラウラ・アントネッリ (家政婦・アンジェラ) * * * 父と息子3人の家庭にやってきてお手伝いさんをめぐって、父と息子たちは盛りがついてしまい、彼女をもとめて求愛セクハラ合戦。前半はかなりコメディたっち出来で、ポイントポイントでエロチックにみせてくる。個人的にはエロものをやるのにコメディタッチを入れるのはどうも作り手の弱さを感じてしまうが、まあそれがイタリアンなセンスなのだろう。 ただ、クライマックスの暗がりの中、ラウラ・アントネッリを懐中電灯で照らしながら室内を追うシーン(アントネッリが誘ってる)は音楽もかぶせられて強引に盛り上げられる。あの盛り上げ方はいいなあ。 まだ経験のないアレッサンドロ・モモがラウラ・アントネッリのスカートのなかを覗きたくて、脚立に登って本棚の窓を拭いているアントネッリにある本をとってくれと頼むシーンとか、子供心のにわくわくしたものだ。脚立を登り、「これ?」「ちがう」「これ?」 「いやその右のやつ」「これ?」「ちがう」「・・・・これでしょ」と怒りをにじませんてスカートをたくし上げるラウラ・アントネッリ。目を伏せ、「根性なし」と自分につぶやいてさっていく寂しそうなアレッサンドロ・モモ。おお、青春のもんもん・・・。 当時この手の映画がヨーロッパではやたらと流行っていた。大人の女性にあこがれるティーンエイジの若者の初体験もの。フランスではナタリー・ドロンの『個人教授』とかね、イタリアの『青い体験』シリーズ(でも中身がつながってるわけではない)とか、ほとんど「続・・」とか「新・・」とか着くのだが、前作とは関係がまったくないものが多かったような気がする。 ちなみにこの『続・青い体験』も、登場人物はラウラ・アントネッリとアレッサンドロ・モモなのだが、登場人物も話も全然違う話。正直なところ、どのシーンがどちらか記憶がこんがらがっている(苦笑)。 <あらすじ> シシリー島の小さな町、妻の葬儀をとどこおりなく終えたイグナツィオ・ブロカ(テューリ・フェッロ)には、育てなければならない3人の息子がのこされた。アントニオ18歳、ニーノ(アレッサンドロ・モモ)14歳、エンジーノ7歳。イグナッチオは、悲しみをよそおっているものの、心の中にはヤキモチ焼きの女房が死んだ安堵感があり、しかも近所の大金持ちの未亡人コラロ(アンジェラ・ルース)の挑発もあって悲壮感などない。 そんなある日、彼の家に美しい家政婦アンジェラ(ラウラ・アントネッリ)がやってきた。妻が死ぬ前に家政婦協会に頼んでおいたのだという。彼女をすっかり気に入ったイグナツィオは、もう中年のコロラなど見向きもせず、何とかアンジェラの気を引こうとやっきになった。父ばかりでなく、長男のアントニオもアンジェラの魅力にはまってしまった。そんな父と兄の態度に嫌気を感じる次男ニーノだが、学校から帰ればアンジェラと一緒にいる時間が一番長いのはニーノだった。 やがてイグナツィオはアンジェラとの結婚を家族に発表するが、ニーノは、末っ子のエンジーノが亡き母の幽霊の亡霊をみると反対する。これにはイグナツィオもアンジェラも参ってしまうが、SEXへの願望と不安に揺れ動くニーノの心を見てとった彼女は、激しい雷雨の夜、停電した家の中で、ついに自分の方からニーノと一夜を共にするのだった。結婚式の日、イグナツィオは何も知らずにただもう嬉びに胸をつまらせ、有頂天になっている。ニーノはアンジェラに祝福のキスをすると、くったくのない笑いをうかべて“ママ" と呼ぶのだった。
by ssm2438
| 2010-03-15 02:36
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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