西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 03月 16日

幽霊列車(1978) ☆

f0009381_4384010.jpg監督:岡本喜八
原作:赤川次郎
脚本:長野洋/岡本喜八
撮影:木村大作
音楽:渡辺岳夫

出演:
浅茅陽子 (女子大生・永井夕子)
田中邦衛 (刑事・宇野喬一)

        *        *        *

『三毛猫シリーズ』で有名な赤川次郎のデビュー作となる短編小説を、岡本喜八が監督した土曜ワイド劇場の一本。田舎の温泉町で起こった乗客消失事件に、警部と女子大生が挑むコミカル・ミステリー。一応死体遺棄事件だが、赤川次郎の小説から書き起こされたシナリオなのでディープになるわけもなく、たぶん小説で読めばその軽快さがたのしいのかもしれないが、画面でみるとなんだかすべってるきがする。
日本映画専門チャンネルで喜八特集のひとつとしてやっていたのだが・・・、私は岡本喜八とはあわないような気がする。赤川次郎とあわないのかも。どっちもあわないタイプだろうなあ。せっかくの木村大作の画面も全然さえない。きっと木村大作も岡本喜八とはあわないような気がする。

唯一の救いは浅芽陽子の健康的なヌードが拝見できたことくらいか・・。赤川次郎の小説って、実は中年男の軽妙な妄想なんじゃないだろうか。一応ミステリーで、死人も出るが決して深刻になるわけではない。そのミステリーはあくまで可愛い女の子と中年オヤジが一緒になにかをやるためのきっかけでしかなく、描きたいのは中年親父と、年頃の女の子のやり取り。そしてこの映画では、温泉旅館にいった田中邦衛が、温泉で浅芽陽子のヌードを見てしまったり、最後は何勘違いしたのか、彼女が田中邦衛の寝床にやってきてあっけらかんと一晩のセックスをして、朝にはいなくなってしまっている。
オヤジの夢だろうなあ・・・。

<あらすじ>
昔は繁盛していたが今は廃れてしまったある温泉町で大阪からきた客7人が蒸発する。警察も、大阪府警も捜査をしたが手がかりはない。そんな事件が気になったミステリー・マニアの女子大生・永井夕子(浅茅陽子)はその謎を解きに温泉にやってきた。一方宇野喬一刑事(田中邦衛)もこの事件に関心をもち、その温泉を訪れた。
事件は温泉町の俳句の会7人の仕業だった。温泉宿にとまった7人の客は、山でとったキノコを毒キノコと走らずに食べてしまい、あえなく死亡。そんな事件が明るみに出るとさらに客が来なくなると心配した町長さん以下の老人たちは、その7人を生めることにした。しかし町内で死人が出るのはこまると、朝一番の列車に死んだ7人に化けた俳句の会のメンバーが乗り込み、途中トロッコを使って脱出。列車が次の駅に着いた時には誰もいなくなっていた・・という物語を作り上げたのだった。
彼ら7人には罪の意識はなく、死んだお客たちをきちんと葬ってあげたという認識しかない。しかし、六法全書を調べてみるとどうやら死体遺棄にあたるらしいということが判明。かくなるうえは、事件に鼻を突っ込んでくる永井夕子を殺すしかないと決める。一応捕まえてはみたものの、人がいい彼らにはそれが出来ない。「このさい口封じに手篭めにするのはどうか」という提案がだされると、我先に、我先にと縛られて気負うしなっている夕子に迫った時、宇野刑事登場、彼らは逃げていった。夕子を助け上げると、実は彼女は気を失っておらず、彼らの話を盗み聞きするために、その振りをしていただけだった。7人の老人はあきらめて派出所に出頭。
一件落着した温泉宿では、宇野が眠につこうとしたとき、夕子がはいってきて、浴衣を脱ぎ、宇野の布団の中に飛び込んでくるのだった。めでたしめでたし。

by ssm2438 | 2010-03-16 05:03 | 木村大作(1939)


<< 犬神家の一族(1976・200...      パトリオット・ゲーム(1992... >>