西澤 晋 の 映画日記

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2010年 03月 16日

犬神家の一族(1976・2006) ☆☆

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犬神家の一族(1976)

監督:市川崑
原作:横溝正史
脚本:長田紀生、浅田英一、岩下輝幸、日高真也、市川崑
撮影:長谷川清
音楽:大野雄二

出演:石坂浩二(金田一耕助)、島田陽子(野々宮珠世)、あおい輝彦(犬神佐清)、坂口良子(旅館の女)、

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f0009381_1457288.jpg犬神家の一族(2006)

監督:市川崑
原作:横溝正史
脚本:市川崑、日高真也、長田紀生
撮影:五十畑幸勇
音楽:谷川賢作

出演:石坂浩二(金田一耕助)、松嶋菜々子(野々宮珠世)

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特に新作が悪いというわけではない。

でも、前の作品を見てる人は前のほうがいいだろうなあ。・・しかし、この二つは、ほとんど一緒なのでなんでリメイクしなければいけなかったのか不思議なくらいだ。制作サイドの意図としては、松島菜々子を主演で何か作ろうということがまず前提にあり、これになったってことなのかなとかんぐってみたりする。しかし、物語はまるっきりおんなじであり、見せ方は多少わざとらしさを抑えたかなという気はした。
強いて、私にとって違うところをあげるなら、前作は島田陽子の乳首が見えたが、新作では松島菜々子の乳首は見えなかったくらい。あとは、前作は旅館の女中を坂口良子の可愛さが生えていたが、深田恭子にはなにも感じるものがなかったかな。やっぱりこの映画には、坂口良子のあいきょうのある可愛らしさが不可欠だったのかもしれないとおもったりした。

珠代は、なんだかんだいいながら松島菜々子が好きだけど、ドラマ性からいうと島田陽子でもいいと思う。犬神佐清(すけきよ)はあおい輝彦のほうがなんかよかったかな。犯人の松子は、前作が高峰秀子、今回が富司純子だが、これはどちらでもよかったかもしれない。琴の先生はやっぱり岸田キョンキョンがいいなあ(笑)。

ただ、時代をこれだけへてリメイクするのに、首から斬られた頭部とか、湖水に足だけだした青沼静馬の死体とか、もっとリアルにつくれなかったものか・・、特に首だけの造形物はあまりに玩具っぽくっていただけない。あれって目をもっと湿気をもたせたなにか特殊な処理をするべきだったと思うのだけど。まるでマネキンのくびだったし、青沼静馬の死体もあれもまるっきり人形だった。もうすこし稼働部をつくってらしくグにょぐにょ感をだしてほしかったかな。

<あらすじ>
昭和24年2月、那須湖畔の本宅で信州財界の大物・犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が莫大な遺産を残してこの世を去った。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人いた。彼女らにはそれぞれ、佐清(すけきよ・長女松子の息子)、佐武(すけたけ・次女竹子の息子)、佐智(すけとも・三女梅子の息子)という子供がいた。遺言によると、遺産は、野々宮珠世が、この3人の仲から選んだ一人に与えるという。そして野々宮珠世も、実は犬神佐兵衛の孫だったのだ。
しかし、犬神佐兵衛には青沼菊野という愛人がいて、彼女とその子供静馬は、松子、梅子、竹子にいたぶられて行方不明になっていた。
戦後のどさくさにまぎれて青沼静馬は、佐清にすりかわり犬神家にはってくる。そうとも知らない長女松子は、わが息子を珠世の婿にしようと佐武、佐智を殺し、わが子だと思っていた佐清が青沼静馬だと知ると、これも殺害した。しかし、本物の犬神佐清は生きていた。彼は自分の母松子が、従兄弟たちを殺すのを目撃、それをネタに青沼静馬におどされ、殺人の後始末をさせられていたのだ。

by ssm2438 | 2010-03-16 23:54


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