2010年 03月 19日
監督:サム・ライミ 脚本:デヴィッド・コープ 撮影:ドン・バージェス 音楽:ダニー・エルフマン 出演: トビー・マグワイア (スパイダーマン/ピーター・パーカー) ウィレム・デフォー (グリーン・ゴブリン/ノーマン・オズボーン) キルステン・ダンスト (メリー・ジェーン・ワトソン) ジェームズ・フランコ (ハリー・オズボーン) * * * 『死霊のはらわた』でメジャーになりその後『ダークマン』やら『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』など、着実にまともにもとれるところをみせているサム・ライミ。果たしてこの映画はどんなかな?って期待せずにみたら全然面白かった。アメコミのなかではきちんと出来ている映画だと思う。 徐々にスパイダーマンの力が覚醒していき、それを使いこなせるようになる段取りもわくわくさせられるし、スパイダーマンの摩天楼を飛翔する画面はやっぱり素晴らしい。いまでこそあたりまえといわれるかもしれないが、やっぱりあれを最初にやるのはすごいことだと思った。グリーン・ゴブリンが出てくるまではとても楽しめた。 マイナスポイントを上げるなら適役のグリーン・ゴブリンのちゃちっぽさだろう。デザインも良くないし、CGの質感もじつにチープ。もう少し気ぐるみ多めにつかって普通っぽさを出して欲しかったな。このCG画像だけでももうちょっとグレードが上がればもっと見栄えがするのに・・。あと、これは私だけかもしれないが、グリーン・ゴブリンと戦っている時よりも、一般の悪党とたたかっているときのほうが面白い。ゴブリン相手だとどうしてもCG相手に戦っているのでみててふうう~~~~~~んって感じに、あまり感情移入できない。 おまけにあの乗り物もいまひとつふらふらしてて、あつかいづらそうだし、煙の色がかなり存在感のある色なので、どんな旧式兵器なんだ??って思ってしまう。もうすこしエネルギー効率のいい内燃機関をイメージできる色にできなかったものかなあ。最後の〇〇橋でのドンパチもいまひとつ盛り上がらなかったような。正義の味方だからある程度制約をうけて戦わないといけないのだろうが、実にストレスのたまるドンパチだった。もちっとスカッとできなかったかな。 しかし、キルスティン・ダンストの演じるMJは・・・確かに、あんまり男受けはしない性格設定だなあ。こっちの男がダメならあれ、あれがだめなら、これ・・みたいに、ちょっとふらふらしすぎ。まあ、女性らしいともいえなくはないが、ヒロインになる女性なら、男と付き合うときも、もっと覚悟をきめてから付き合えばいいのに、あれじゃああまりに尻軽女にみえてしまう。 <あらすじ> ある日、高校の社会見学の時間に訪れたある科学施設で、遺伝子操作をうけたスーパースパイダーに噛まれたピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、強靭な肉体と蜘蛛のような特殊能力を持つようになる。そんな彼も高校を卒業、同級生の親友ハリー(ジェームズ・フランコ)の父の支援をうけてNYの大学にかよいはじめる。そしてピーターが思いを寄せるお隣さんのメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)が舞台に立つことをめざしNYに出てバイトと、オーディションに励んでいたが、このころハリーと付き合い始めていた。一方ピーターは、スパイダーマンとなって正義の活動をし、その姿を自ら撮影して売り込む報道カメラマンのバイトで生活を支えていく。 その頃、天才科学者であるハリーの父親ノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)は、軍事目的で開発した新薬を自ら服用、強靭な肉体をもつことになるが、その副作用で精神障害を起こし二重人格となる。やがて企業が彼を首にする決断を下すと、グリーン・ゴブリンとなってその役員たちに復讐していく。 駆け付けたスパイダーマンと対峙したグリーン・ゴブリンは、彼と組んで世界征服の野望を説くが、スパイダーマンはこれをはねつける。やがてノーマン・オズボーンはスパイダーマンがピーターであることを知り、その近親者たちを標的にしていく。MJを人質にとられたピーターは最後の戦いを挑む。 その戦いのなかでノーマン・オズボーンは死ぬが、彼を自宅に運んだスパイダーマンを、父の仇と認識、復讐を誓う。ノーマンの葬式の日、メリー・ジェーンは、初めてピーターに愛の告白をするのだが、スパイダーマンとしての重い事情を背負ったピーターは、彼女の申し出を拒否するのだった。
by ssm2438
| 2010-03-19 20:51
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||