西澤 晋 の 映画日記

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2011年 02月 24日

真昼の決闘(1952) ☆☆☆

f0009381_15512611.jpg監督:フレッド・ジンネマン
脚本:カール・フォアマン
撮影:フロイド・クロスビー
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:
ゲイリー・クーパー (ウィル・ケイン保安官)
グレイス・ケリー (ウィルの妻・エイミー)

        *        *        *

ヒロイックな西部劇と思ったら大間違い!

それまでカッコいいヒーロー像が多かったゲイリー・クーパーを主演にしたこの映画だが、この主人公は決してヒロイックではない。ごくごく普通の人間であり、怖いものは怖い。等身大の人間としての怖さを認識しつつ、やっぱり監督はフレッド・ジンネマンなので意地張っちゃうわけだ。

ドラマは、最近の『24』のようにほぼリアルタイムで進行する。かつてゲイリー・クーパーに逮捕された荒くれ者が、刑務所をでて町に帰ってくるという知らせが舞い込んでくる。彼らは復讐にやってくるのだが、その町に来るまでの間に、町にのこって戦うか、逃亡するか、プライドを撮るか実利をとるか、選択しなければならない。これがクリント・イーストウッドのマカロニ・ウェスタン・ヒーローなら恐れることなどないのだが、この主人公は等身大の主人公なのだ。復讐に来るとなれば恐ろしい。町のモノは、逃げたほうがいいといってくれる人もいる。しかし、反対に保安官を差し出して、荒くれ者のご機嫌をとったほうがいいと考える人もいる。クーパーは逃げ出すことをやめ、一緒に戦ってくれる人を探してあるのだが、なかなか一緒に戦ってくっる人はいない・・。そんな八方塞のなか、びくびく主人公クープが意地を張り通す映画なのだ。

ただ・・・、配役とドラマとがあっていたのかといえばちょっと疑問がのこる。ヒロインはその後モナコ王子と結婚したグレイス・ケリー。ヒッチコックが好きそうなクールビューティだ。ゲイリー・クーパーも暑苦しくないハンサムガイなのだ、このようなリアルでおどおどしつつも意地をはってしまう主人公というのは、今ひとつ喰い合わせが悪いような気がした。このような美男美女カップルをだすとなるとどうしてもハーレクイン・ロマンス的なドラマを期待してしまう(苦笑)。

<あらすじ>
西部の町ハドリーヴィルでは、この町の保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)がエイミー(グレイス・ケリー)との結婚式を挙げていた。彼は結婚と同時に保安官の職を辞し、他の町へ向かうことになっていた。そこに電報が届いた。ウィルが5年前に逮捕したフランク・ミラーが保釈され、正午到着の汽車でこの町に着くという知らせだった。停車場にはミラーの弟ベンと彼の仲間の2人が到着を待っていた。時計は10時40分をさしていた。
エイミーは予定通り町を去ろうと言い、ウィルもエイミーと共に逃げようとするが、思い直して引き返す。エイミーはひとり正午の汽車で発つ決心した。ウィルは無法者たちと戦うため、助っ人を探しはじめる。判事は早々に町から逃げ出した。保安官補佐のハーヴェイはウィルの後任に自分が選ばれなかった恨みもろもろの因縁もあって協力を断る。酒場の飲んだくれ達はウィルよりもフランク一味を応援している始末。教会では意見が分かれて議論になるが、結局ウィルが町を去るのが一番良いという結論が出る。保安官仲間たちは居留守や怪我を理由に辞退する。結局一人も集まらない。彼は1人で立ち向かう決心をして遺言状を書きつづった。
時計が12時を指すと共に汽笛がきこえミラーを乗せた汽車が到着した。入れ替わりにエイミー乗るが、銃声を聞くといたたまれず汽車から降り、町へ走る。ウィルは2人を倒しており、エイミーの助けもあってあとの2人も射殺した。戦い終わって町の人々がおそるおそる集まってくると、胸のバッジをすててウィルはエイミーと立ち去るのだった。

by ssm2438 | 2011-02-24 15:52 | フレッド・ジンネマン(1907)


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