西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 02月 27日

氷壁(1958) ☆☆

f0009381_518091.jpg監督:増村保造
原作:井上靖
脚本:新藤兼人
撮影:村井博
音楽:伊福部昭

出演:
菅原謙二 (魚津恭太)
山本富士子 (八代美那子)
野添ひとみ (小坂かおる)
川崎敬三 (小坂乙彦)

        *        *        *

なんで美那子は若尾文子じゃなかったんだろう・・?? 

野添ひとみは相変わらず可愛い!
・・しかし、めずらしく相方の川口浩が出てない(苦笑)。

原作は「美しい日本語」で知られる井上靖の同名小説。奥穂高の難所に挑んだ小坂乙彦(川崎敬三)は、ザイルが切れて墜死する。一人帰ってきた魚津恭太(菅原謙二)は、自殺説も含め数々の臆測にさいなまれる。雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情を描いたドラマ。

原作をよんでいるわけではないが、原作ほどの良さはだせなかったのではないだろう。山のシーンがセットなのでつらい。『劔岳 点の記』のようなホントの雪でみたかった。増村保造の映画にしては、内容的にもきわめて普通のドラマになってしまっている。
私が思うに、キャスティンがはずしていたような気がした。まず、二人の男のマドンナとなる八代美那子役の山本富士子がどうにも美しくない。当時は人気があったのかもしれないが、少なくとも私がみるぶんにはちょっと小デブなおばさんといった印象で、この時点でどうにも物語りにはいってきけなかった。
そして野添ひとみ。当時としてはありえないほど可愛い人だが、死んだ小坂の妹・かおるという女は、主人公の魚津を好きであり、自分のものにしようとしている、なかなかしたたかな女。野添ひとみでも悪くはないが、どうしてもこの人だと「健康的な明るい女性」というイメージが先行してしまうので、これも登場人物と合わなかった。この女性人のキャスティングの失敗が映画全体に失敗感を匂わせてしまったような気がした。

音楽は『ゴジラ』伊福部昭

<あらすじ>
穂高の北壁にしがみついて吹雪と闘っていた魚津恭太(菅原謙二)と小坂乙彦(川崎敬三)。しかし、ナイロン・ザイルが切れ、小阪が墜落死する。小坂の死が他殺か自殺かという世論が沸き起こり、苦境へと追いこまれた魚津。ナイロン・ザイルの衝撃実験が、ザイルはどんな過酷な状況でも切れなかった。
衝撃実権を行ったのは八代教之助(上原謙) であり、彼の妻・八代美那子(山本富士子)は。かつて小坂の恋人でもあった。無責任なスキャンダルがうす膜中、彼女をかばおうとする魚津は、次第に美那子を慕うようになっていった。一度断念された小坂の死体捜索が再開され、それには小坂の妹かおる(野添ひとみ)も加わった。かおるは魚津を慕っていた。愛してはいけない美那子への思慕を清算し、かおると結婚しようという意志を固める魚津。彼は再び一人で山へ登っていた。
小屋では、魚津の還りを待つかおる。しかし魚津の予定の時刻になっても彼は現れなかった。捜索隊が冷たくなった魚津を発見した。かおるは再び愛する人の遺骨を胸に、故郷へ帰らねばならなかった。
f0009381_5182123.gif


by ssm2438 | 2011-02-27 05:19 | 増村保造(1924)


<< からっ風野郎(1960) ☆      イン・カントリー(1989) ☆☆☆ >>