西澤 晋 の 映画日記

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2011年 07月 29日

訴訟(1991) ☆☆☆

f0009381_5352526.jpg監督:マイケル・アプテッド
脚本:キャロリン・シェルビー
    クリストファー・エイムズ
    サマンサ・シャッド
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演:
メアリー・エリザベス・マストラントニオ (マギー・ウォード)
ジーン・ハックマン (ジェディダイア・タッカー・ウォード)

        *        *        *

法廷サスペンスというよりも、父と娘の対立から若いへのドラマ。

ジーン・ハックマン演じるこのジェディダイア・タッカー・ウォードは、学生運動が盛んになった60年代以降、権力に対して弱きものや、学生たちの主張を弁護してきた弁護士。外面は「弱気を助け、強気をくじく」善き弁護士として彼らに英雄視されていた。しかし、彼の娘・マギーは、そんな外面とは反対に、外では女をつくり、母や家庭をかえりみない態度には憤然とした気持ちをもちつづけている。実は娘のマギーも弁護士であり、そんな二人が被告の弁護士と、原告側の弁護士という立場で法廷で対決する。
話だけきくと、ヘンリー・フォンダジェーン・フォンダで作って欲しかった(苦笑)。

監督は、『歌え!ロレッタ愛のために』『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』マイケル・アプテッド。この人はきちんと映画を撮れる人なので、ドラマ的には安心できる。しかし、法廷のやりとりはさほど重点をおかれてないのでもうすこし、裁判での言葉のやり取りで話のバックボーンに太さを出して欲しかったかな。結局、ジーン・ハックマンが勝訴したのも、メアリー・エリザベス・マストラントニオの機密漏洩があったためであり、裁判モノとしてはちょっといただけなかった。一応物語の中では依頼人の守秘義務には触れないことのように処理はされてたけど・・でもやっぱり気持ちがいい裁判モノの終わらせ方ではなかったような気がした。
しかし、最後の二人のダンスのシーンはやっぱりほろりときてしまった。仲直りのまえにうまれたばかりの赤ん坊をみて「より目のかわいい女の子」って表現していたが、この台詞だけは妙に気になってしまった。メアリー・エリザベス・マストラントニオって、やや目がはなれがちな人なので、ここはシナリオちょっといじってほしかったかな(苦笑)。

<あらすじ>
弱者の英雄弁護士ジェディダイア・タッカー・ウォード(ジーン・ハックマン)は、アルゴ自動車のメレディアンを欠陥車として訴訟を起こそうとしていた。娘マギー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)はアルゴ自動車の弁護をひきうけることになる。
マギーにとって父は、外面は弱者を助ける善き弁護士だが、家庭においては外に女を作り母をだましつづけてきた男でしかない。常に父と反目するマギーだが、母エステルは、「あなたたちはよく似てるのよ」と言う。やがて裁判が開始され、父と娘は法廷で激しくやりあうが、その争いの中、エステルは脳血栓で倒れ他界してしまう。
マギーは、メレディアンの設計チームの1人から車は欠陥車であり、そのことを上司に報告したが当時の顧問弁護士であったマイケルが事実をもみ消していたことを知る。さらに欠陥車のリコール費用よりも、裁判での費用が安く済むのでリコールを届け出なかったという大企業の人命軽視の考え方を知り、マギーは激しい怒りを覚える。事件の核心に迫る裁判当日、ついにマギーはマイケルらを裏切り、父の味方につく。父娘は和解し、裁判は原告側の勝訴に導かれるのだった。
そして裁判が終わったと、二人はダンスを踊る。

by ssm2438 | 2011-07-29 05:35


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