2010年 04月 01日
監督:ミシェル・ドヴィル 脚本:ロザリンド・ドヴィル/ミシェル・ドヴィル 撮影:ドミニク・ルリゴルール 音楽:ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 出演:ミュウ=ミュウ(コンスタンス/マリー) * * * レイモン・ジャンの同名の小説をミシェル・ドヴィルが映画化。この監督さんの映画は見たことがなかったのだが、この映画はそこそこ気持ちよい。ミュウ=ミュウ演じる主人公は、大の読書好き。その日も朗読を商売をする女性の話を読んでいる。ヒロインが現実と本の中の主人公になりきり、現実と本の中の境界線が曖昧になっていく作りである。 本を読んでくれる人というのには、そのシチュエーションを思い描くだけでとても和やかなムードを感じる。特に私の場合は読書障害があり、本がなかなか読めない。他人によんでもらうほうがはるかに楽なのである。子供の衣、とにかく本を読むのは下手で、国語の授業で当てられて本を読ませられることに恐怖していた。でも、他の人が本を読むのを聞いているのはたのしい。それが授業の国語の教科書にのっているものでもだ。日本の教育システムは、読書障害の人のためのカリキュラムを作るべきだね。 <あらすじ> 読書好きのコンスタンス(ミュウ・ミュウ)は、その日も『読書する女』という本を読んでる。そしていつしか本のなかの主人公マリー(ミュウ・ミュウ=二役)に同化して物語はすすんでいく。 本のなかのマリーは、半身不随のまま思春期を迎る青年エリック(レジス・ロワイエ)にはモーパッサンの官能的な小説。自称100歳というデュメニル将軍の未亡人(マリア・カザレス)と彼女の女中にはトルストイの『戦争と平和』。離婚して一年以上たつ中年社長(パトリック・シェネ)のために、マリーはデュラスの『愛人』を読んでやる。彼の目的は彼女の肉体にあるらしく、マリーは彼に誘われるまま身体を許すが読書はそのまま続けている。 マリーの股間に顔をうずめてクンニをしてあげる彼が、ミュウ・ミュウの陰毛がくちにはいって喉にはりついたらしく突如、かああああああっ、かああああああっ、ぺっぺっってやりだす。いやいやあれは私も経験があるが、なかなか喉にはりついた陰毛というのはきもちわるいものだ。 そんなこんだで、マリーを読書のために呼びつけるが、それはいいわけであり、ほんとはマリーと話してみたかったり、マリーとセックスがしてみたかったりと、相手の欲望はさまざまだった。そして最後は『読書しない女』としてさらに仕事(?)をつづけていく・・。 『読書する女』を読み終えて、コンスタンスは私も「読書する女」になろうとおもったりする。
by ssm2438
| 2010-04-01 02:04
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||