監督:ブルース・マルムース
脚本:デヴィッド・シェイバー
撮影:ジェームズ・A・コントナー
音楽:キース・エマーソン
出演:
シルヴェスター・スタローン
ルトガー・ハウアー
リンゼイ・ワグナー
ビリー・ディー・ウィリアムズ
* * *
リンゼイ・ワグナーがヒロインを勤める映画というのは実は貴重。
しかし、このころの
ルドガー・ハウワーはよかった。
『ヒッチャー』とか
『ブレードランナー』とか、悪役をやらせるとこの人が一番しっくりきたようなきがする。この映画もやっぱ
りルドガー・ハウワーの非道な悪役で、がちってとドラマの背骨ができて、あとは表面をヒゲ面の
シルヴェスタ・スタローンでコーティングした感じ。ロープウェイのなかでフランスの女性大使館員を撃ち殺してしまうところは、久々の非情さ見た気がした。映画としては普通にみられるテロリストVS対テロの特殊部隊の物語。冒頭からの感じはいいのだけど、だんだん普通になってきて、最後の女装はちょっとやだなあ。冒頭はまだ許せるのだけど、最後でそれをやられると・・・、なんか卑怯。概念的に正統派ではないきがしてヤだなあ。
<あらすじ>
ロンドンのテロリスト、犯人はウルフガー(
ルトガー・ハウアー)は、政府の植民地政策に反対してテロ活動をしていたが、警察の手入れをうける逃亡した。パリで仲間のシャッカ(
パーシス・カンバータ)と会い、顔を整形したウルフガーは、ニューヨークヘ渡った。
ATAC(対テロリスト・アクション・コマンド部隊)に編入したディーク(
シルベスター・スタローン)とフォックス(
ビリー・ディー・ウィリアムス)捜査をすすめた。あるビルで起こった爆破事件をきっかけにウルフガーの居所をつきとめた2人はウルフガーを追うが、彼が投げたナイフでフォックスは負傷。ウルフガーは逃走した。数日後、ATACの主任がシャッカに殺され、ロープウェイが彼女とウルフガーにハイジャックされ、かれは政治犯を解放することを要求する。しかし、最後はATACの銃撃を受け、川に落ちるウルフガー。しかし死体は発見されなかった。復讐に執念を燃やすウルフガーの魔の手はディークの身辺にものびてくる。次のターゲットはディーックの元妻アイリーン(
リンゼイ・ワグナー)だ。彼女の家に忍び込む。台所でかたづけをしているアイリーンを背後からナイフで襲う。その瞬間、アイリーンが振りむくと、何とそれは彼女に変装したディークだった。ウルフガーはその場でディークの発した銃弾で倒れるのだった。