西澤 晋 の 映画日記

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2010年 04月 16日

SFソードキル(1984) ☆☆

f0009381_1551730.jpg監督:J・ラリー・キャロル
脚本:ティム・カーネン
撮影:マック・アールバーグ
音楽:リチャード・バンド

出演:
藤岡弘 (多賀ヨシミツ)
ジャネット・ジュリアン (クリス)

        *        *        *

「日本刀で斬る」描写がしっかりしていてちょっと感激!

それまで日本刀で斬るシーンといえば、『水戸黄門』みたいに斬っても血が出ないものが当たり前だと思っていた。また『椿三十郎』のようにぶしゅ=========っと血がでる描写はあっても、斬り口をみせるものはなかった。しかし、この映画では斬られた傷をしっかり描いているのである。それをみたときは、日本のチャンバラ映画に慣らされていた私は、「おおおおお!」って思ってしまった。

また、サムライを描く海外の映画は変な描写が多いものだが、この映画で描かれたサムライはかなりまともにみられた。かなり日本文化のスーパーバイジングができていたのではないかと思われる。

しかし映画はかなり奇想天外で、当時『アイスマン』みたいに原始人の現代復活モノ映画はあったが、それを今度はサムライでやってみようといった趣旨の映画。遠い昔、氷漬けになっていたサムライが、現代のLAで蘇生され、町を闊歩するという異文化交流もの。一見キワモノっぽい映画だと思うかもしれないが、実際そういうB級テイストはあるのだが、それでも真剣にこのシチュエーションを映画にしようとどりょくしているスタッフの意気込みはかんじられる作品だ。
日本語しか分らないサムライを、どう現代のLAで活躍させるのかな?というのが見る前の疑問だったが、日本文化に詳しい人物の配置やスシバー、日本の古美術商など、蘇生したサムライが心を通じあえる場所をみせることで、コミュニケーションをきちんと図っている。B級なれど上手いなあって思った。

<あらすじ>
戦国時代の武将・多賀ヨシミツ(藤岡弘)は敵に捕われた妻チドリ(ミエコ・コバヤシ)を救出しようとするが、湖に転落する。やがて冷たい雪国の湖は氷に覆われ、400年の時が流れた。やがてスキーヤーによって発見された氷漬けのサムライの遺体はアメリカに送られ、「カリフォルニア低温外科医療法研究所」の蘇生実験によって現代のロサンゼルスに蘇った。
女性記者クリス(ジャネット・ジュリアン)はそんなヨシミツに興味を示し、彼に惹かれていく。研究所のリチャーズ博士はヨシミツを実験材料としかみなさいが、彼を人間としてせっするクリスにヨシミツも心を許していく。突然現代の、それもアメリカという異文化の中で目をさましたヨシミツは、自分の刀を取り戻そうとして、そのさい所員を斬り殺してしまう。言葉もわからないLAをサムライ姿で逃亡するヨシミツ。
チンピラに襲われていたウィリー(チャールズ・ランプキン)に出くわしたヨシミツは、持ち前の剣術でウィリーを救う。その後ウィリーは彼をスシ・バーに連れていくのだが、そこでやっと日本語分る相手と、日本文化に触れ、心をなごませる。

そんなヨシミツをみて「あれは誰だ?」と「ミフネ!」という会話がたのしい。彼らにとってはサムライ=ミフネみたいんだ。

そんな和やかなムードも、お札参りにきたチンピラによってぶち壊される。そのチンピラを斬殺するヨシミツ。警察もヨシミツを追うようになる。クリスは彼を日本人の古美術商の店にかくまうが、リチャーズ博士らが来て、スタンガンで彼を倒す。ヨシミツを闇に葬り去ろうとするリチャーズだが、クリスの頑張りで逃亡。ヨシミツは牧場で白馬を盗み、クリスを乗せて森の中を逃走する。上空には警察のヘリが追ってくる。最後はリチャーズをばっさりと斬り殺すが、警察の銃弾を浴び、「武士道とは死じゃ」とつぶやき、再びヨシミツは湖に転落していった。

by ssm2438 | 2010-04-16 01:56


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