西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 01日

新・動く標的(1975) ☆☆

f0009381_1211820.jpg監督:スチュアート・ローゼンバーグ
脚本:トレイシー・キーナン・ウィン
    ロレンツォ・センプル・Jr
    ウォルター・ヒル
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:マイケル・スモール

出演:
ポール・ニューマン (私立探偵ハーパー)
ジョアン・ウッドワード (依頼人・アイリス・デベロー)
メラニー・グリフィス (アイリスの娘・スカイラー)

        *        *        *

なんでもオフィシャルなタイトルは『ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的』だそうな。しかし、ハーパー探偵シリーズになってこれが最初で最後になったようだ(苦笑)。

このてのハードボイルド探偵物語というのは、たいてい話をこねくっているだけであんまり面白いものがあるとは思えない。カモフラージュの大げさな事件が展開されつつ、物語の確信はプライベートなことだったりする。これもそんな話で、これくられた話を見て面白いと思う人にはいいかもしれないが、ストーリー構成のトリックだけなのであまりおもしろいわけではない。これが松本清張のような、個人のドラマをきちんと書き込んであるサスペンスなら私も好きなのだけど・・・。
てなわけで、個人的には撮影がゴードン・ウィリスであることが見る気にさせてくれた唯一の予想かもしれない。しかし、あいかわらずゴードン・ウィリスの黒の絞りは実に素敵だ。画面は暗くて渋い、無機質。この画調で映画が撮れればどんな普通のサスペンスでも一級品に見えてしまう。
監督はスチュアート・ローゼンバーグ。この人の作品で見たのは『失われた航海』とこれだけなのであんまり判断できるものではないが、堅実に説明するべきところを説明していくタイプかなあ。役者的には16歳のスカイラーを演じたのがメラニー・舌足らず・グリフィスだったが、なかなかいやらしい肢体がよかった。

<あらすじ>
ルイジアナに広大な土地をもつオリビア・デベローは、その土地に眠る莫大な石油の権利も自分で握っていた。その息子の妻アイリス・デベロー(ジョアン・ウッドワード)から依頼を受けるハーパー(ポール・ニューマン)。妻アイリスの情事を暴露した手紙が夫のジェームスに送りつけられたのだ。この手紙の主がを見つけだし、やめさせることが依頼の内容だった。
そんな矢先、オリビア・デベローが殺させる。ハーパーはオリビアの土地をねらっていた土地開発業者のキルバーンに目をつける。しかしキルバーンは原作者による、犯人をかくすためのカモフラージュだった。
アイリスの情事を暴露した手紙が送りつけたのは彼女の16歳の娘・スカイラー(メラニー・グリフィス)だった。過保護な父親に対するいらだたしさと、恋にうつつをぬかす母親への腹立たしさ、そして高圧的な支配をする祖母オリビアへの怒り。彼女こそがオリビアを殺し、アイリスを自殺に追いやりった犯人だった。
そしてさらに明らかになるもう一つの秘密・・・。

by ssm2438 | 2010-05-01 01:22 | ゴードン・ウィリス(1931)


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