西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 08日

合衆国壊滅/M(マグニチュード)10.5(2004) ☆

f0009381_334580.jpg監督:ジョン・ラフィア
脚本:クリストファー・カナーン
    ジョン・ラフィア
    ロニー・クリステンセン
撮影:デヴィッド・フォアマン
音楽:リー・ホルドリッジ

出演:
キム・デラニー (サマンサ・ヒル博士)
ボー・ブリッジス (ポール・ホリスター大統領)

        *        *        *

演出がやたらとチープ。小手先性がかなり表面化しているが、それに疎い人なら楽しめるかもしれない作品。

『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アイデンティティ』ポール・グリーングラスをまねているのか、やたらとうざいハンディカメラの手ブレを使い、雰囲気だけをだそうしている見せ方の下手さがもろに分る。カットのあたまにやたらとT・U(トラックアップ)やT・B(トラックバック)をいれるのだが、これがかなりうざい。演出技術を、その意味が分らずにやたらとなんでもかんでも多用しているという印象。こういう小手先のヘボ演出画面をみるととってもむかついてくる。

だいたい、このての危機管理ものは組織の懸命な対処が総てなのだが、組織の人間をアホ人間として描き、主人公をとりあえずたたせていくやり方はシナリオの下手さをもろに感じてしまう。アホナ行動をする人間の根拠がまったく見えなず、共感も得られない。だいたい主人公に反対する意見でも、共感を呼ばない意見は説得力がない。で、「それでも何かを行う主人公」が描かれてはじめてカッコいいのに、まわりをただのアホに描いてしまうと、主人公までチープにみえてくる。おまけにヒロイン演じてるキム・デラニーの鼻の形がみょうに気持ち悪い。
演出的にも場違いな見せ方がやたらと多い。最初の地震に襲われたシアトルの市街地を取るときも、自転車にのった男のアクロバティックな走行をみせつつその背後でシアトルタワーがCGで倒れていくのだが、<自転車のアクロバティックな走り>というのがあまりに場違いで、ノリ系映画の演出をみているみたい。作ってる人がことの深刻さを実感せずにつくっているのだから、どのシーンを見ても総てが小手先のイベントにみえてくる。
断層に落ちる列車の描写はチープな模型なのだが、この映像があまりにチープ。『機関車トーマス』と勘違いしてしまいそうだった。だいたい西海岸を南北にはしる鉄道が単線なんですかね? そういうこ常識的なことを度外して、とりあえずこう作っておけば、見ている人はこう解釈してくれる・・とい観客への甘えがありあり。模型をつかった特撮でも、それをどうつかったらより本物っぽく見せることが出来るのか、真剣に考えて欲しいものだ。

<あらすじ>
シアトルでマグニチュード7強の地震が発生。それをきっかけに北カリフォルニアで巨大地震が次々と起きる。ポール・ホリスター大統領(ボー・ブリッジズ)の命を受けたFEMA(連邦緊急事態管理局)はロサンゼルスに対策本部を設置、アメリカ全土より優秀な学者たちを招聘した。
そんな中で、地質学者のサマンサ・ヒル博士(キム・デラニー)はシアトル地震の余震と思われたものが実は別の本震で、シアトルの地震に影響を受けて連続的に起きているのではないか。その原因は、地中にまだ発見されていない超巨大断層があり、それが徐々に変動しているのではないか・・と考えた。

by ssm2438 | 2010-05-08 03:34


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