西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 05月 08日

スタンド・バイ・ミー(1986) ☆☆☆☆

f0009381_1050244.jpg監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング
脚本:レイノルド・ギデオン/ブルース・A・エヴァンス
撮影:トーマス・デル・ルース
音楽:ジャック・ニッチェ

出演:
ウィル・ウィートン (ゴーディ)
リヴァー・フェニックス (クリス)
コリー・フェルドマン (テディ)
ジェリー・オコンネル (バーン)
キーファー・サザーランド (エース)
リチャード・ドレイファス (大人のコーディ)

        *        *        *

少年時代を思い出させてくれる映画。

原作はスティーブン・キングの自伝的小説。モダンホラー作家として有名なのスティーブン・キングだが語り口は絶妙に上手い。なにもないようなイベントの中に何かがあるように書いてしまう。その存在感がスゴイ。それは人それぞれの心の中にある少年時代に体験した悔しさがいっぱい詰まっているからだろう。
もちろん他の想いもあるのは当然のことだが、なにより心から消えないのは悔しさだろう。そして、少年時代の友達を永遠に忘れられないのは、その悔しさを見せ合った仲だからなのだろう。子供時代にはかなりみっともないことを一杯しているし、そしてそれを共有していた友達がいる。彼らの前では、「みっともない自分」を既に知られているからなのだろう。もちろん、そのなかには笑い話にならないところもあるし、総てが知られているわけでもないけど・・。それでもプライドを誇示しなければならないことはない。意地をはりつづける必要もない。だからあの時代の友達というのはいつになっても、心のどこかに存在しているのだろう。

鹿がでてくるシーンがあるのだが、あれが実に良い。どんなに心をわって話せる相手にも、なんだか話したくないものがある。これを書いてて思い出した。小学校の時に好きだった4つ年上の女の人がいた。学校の掃除の時間は、学年から一人づつの6人一組になって掃除の班が構成されるのだが、そのとき彼女と一緒の掃除の班になれたときは至福の時間だった(笑)。休み時間で遊んでいるとき、ドッチボールで彼女と同じ側のチームになれるとこれまた幸せだった。彼女の卒業式の日も時間の合間に校庭でドッチボールをやっていた彼女をまだ覚えている。いつもは体操着だったのだが、その日は正装でスカートをはいていた。その時ちらりと彼女のパンツが見えた。あれは幸せな瞬間だった。きっとゴーディが誰ともシェアしたくなかった野生の鹿とであった瞬間は、あんな感じだったのだろう。でも鹿をみたゴーディよりも、彼女のパンツをみられた私のほうがなるかに幸せだったと思っている(笑)

監督は『恋人たちの予感』ロブ・ライナー。みずみずしい演出が素晴らしい。この人のハートウォーミング系の映画はどれも懐かしいまでに心和むものがおおい。撮影は『ブレックファスト・クラブ』トーマス・デル・ルース。彼の仕事のなかではこの『スタンド・バイ・ミー』が一番好きだ。
脚本のレイノルド・ギデオンブルース・A・エヴァンスは、実はいつも二人で一緒に仕事をしている。もしかしたらホモだちかも・・。ま、それはどうか分らないが、彼らの作品はけっこう好きだ。『スターマン/愛・宇宙はるかに』も彼らの仕事だ。

<あらすじ>
作家ゴーディ・ラチャンスは、小学校時代の友人で、今は弁護士となったクリス・チャンバースが殺された新聞記事をみつけ、彼を回顧するところから物語りは始まる。

オレゴン州キャッスルロックは人口1200あまりの小さな町。12歳にして文才のあったゴーディ(ウィル・ウィートン)は感受性豊かな少年だった。しかし彼の兄が事故で死んで依頼、両親はショックで、ゴーディを邪険には邪険に接していた。
そんなゴーディにはいつも一緒の仲間がいた。リーダー格のクリス(リヴァー・フェニックス)は、アル中の父、グレた兄という家庭環境にあり、周りも彼を厄介者だときめつけていた。大きなメガネをかけたテディ(コリー・フェルドマン)の父は精神を病んでいた。そんなところに、ちょっとスローなバーン(ジェリー・オコネル)が、エース(キーファー・サザーランド)をボスとする不良グループの会話を盗み聞きして、ある情報を持ってきた。ここ数日、行方不明になっている少年が、30キロ先の森の奥で列車にはねられ、その死体が野ざらしになっているというのだ。その少年の死体を発見するための、彼らは片道30キロの冒険旅行に出てる。

by ssm2438 | 2010-05-08 10:50


<< 大脱走(1963) ☆☆☆      合衆国壊滅/M(マグニチュード... >>