西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 11日

カナディアン・エクスプレス(1990) ☆☆

f0009381_0251375.jpg監督:ピーター・ハイアムズ
脚本:ピーター・ハイアムズ
オリジナル脚本:アール・フェルトン
撮影:ピーター・ハイアムズ
音楽:ブルース・ブロートン

出演:
ジーン・ハックマン (ロバート・コールフィールド検事補)
アン・アーチャー (目撃者キャロル・ハニカット)

        *        *        *

映画自体はきちんと出来ているのだが・・・特に傑出したところがない。

それでも、『危険な情事』アン・アーチャーが出てることと、監督が『2010年』『カプリコン1』ピーター・ハイアムズだったので、わざわざ劇場まで足を運んだ映画。

この映画も実にピーター・ハイアムズの映画だった。この人は基本的に王道派で、小細工でみせることはけっしてしない。生真面目に堅実にアクションをつみあげていく。撮影監督あがりの監督さんなのでアクションシーンの絵作りは実に手堅く、セオリーどおりという感じ。ただ、だから突き抜けた感は感じられないのがちょっと寂しい。これがスピルバーグだったら「これでもか、これでもか」とはらはらどきどきだけで押し切ってしまうのだけど、ハイアムズはバランスがとれてる人なのだろう。それは撮影監督あがりだという、ある種の劣等感からくるものかもしれない。「おれだって勉強してるんだぞ」っていう自己主張なのか、アクションや、物語展開や、そのたもろもろ、実にバランスよくまとめる。そういう意味では玄人好みのする監督さんだだ、それだけだとちょっと寂しい・・・。まじめて堅実な監督さんなだけに嫌いにはならないが、どこかでビッグヒットをかましてほしいものだ。

映画はカナディアン・エクスプレスという限定された空間のなかでのおいかけっこ。アクション映画などで重要なことはこの限定空間をつくるということ。なんでもありにしない。なにかと制約をうける状況の中で丁々発止の追い詰めるものと逃げるもののやり取りが撮れればだいたい面白いものになる。

鉄道ものといえば、どうしても『007/ロシアより愛をこめて』を思い出す。また、個人的に好きなのは『テロリスト・ゲーム』。こちらは核爆弾を開発し、それをイラク政府に渡そうと企てる旧ソ連の軍人と国連の特殊部隊との話。人質をとって原爆を鉄道で運ぶそのコンセプトはなかなか面白い。

<あらすじ>
f0009381_0322091.jpgロサンゼルスでマフィアがらみの殺人事件が起きた。ロバート・コールフィールド検事補(ジーン・ハックマン)は長年このマフィアのボスを追っていた。この事件を立件できれば奴を刑務所に送ることが出来る。しかし唯一の目撃者であるキャロル・ハニカット(アン・アーチャー)は証言を拒んでいる。コールフィールドは彼女を説得するために彼女が向かったカナダの山荘を訪れる。しかし、マフィアの連中も彼女の口を封じようと、武装ヘリで彼女の山荘を襲撃する。危機一髪脱出したコールフィールドはキャロルをRVにのせて道なき森の中を疾走する。やがて二人は車を捨てカナディアン・エクスプレスに乗り込む。
顔の知られていないキャロルを巧みにかくまいながら、地元警察に救出してもらう算段をつけるが、彼の上司もマフィアの差し金だった。追っ手が二人に迫る。動く密室と化した列車のなかで、銃をもたないコールフィールドは自らの機知と勇気でキャサリンを守り抜き、終点バンクーバーに到着する。そして、緊迫した状況の中でキャサリンの心をほぐし、証言台に立たせたのであった。

by ssm2438 | 2010-05-11 00:26


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