西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 12日

必殺仕掛人(1973) ☆☆

f0009381_0485271.jpg監督:渡辺祐介
原作:池波正太郎 「仕掛人・藤枝梅安」
脚本:渡辺祐介/安倍徹郎
撮影:小杉正雄
音楽:鏑木創

出演:
田宮二郎 (藤枝梅安)
高橋幸治 (西村左内)
山村聡 (音羽屋半右衛門)
森次晃嗣 (為吉)
野際陽子 (お吉)
川崎あかね (お照)
秋谷陽子 (お雪)

        *        *        *

池波正太郎の大人なドラマ仕立てに恐れ入ってしまった。。。

テレビで人気をはくした『必殺仕掛人』、藤枝梅安といえば緒方拳というイメージが定着していたのだが、この劇場1作目は田宮二郎である。最初はちょっと違和感あったのだけど見終わってみると、この話に関しては田宮二郎で正解だったと分った。妹と分らないまま、ターゲットを殺してしまう梅安の話。これはやはり田宮二郎のニヒルな感じが欲しいところだ。そしてドラマ展開で感心したのが、最後までそれが幼い時に死に別れた妹だとは確信しないままおわらせるドラマ。ただ、殺して、その女の目を見たとき、それが母親に目に似ていた・・という印象だけしかない。何かは感じたのだが、梅安は真実を知らないまま物語は終了する。真実を匂わせるだけで明かさない技は正直おそれいった。まさに大人のドラマだ。いまどきの映画やドラマはどれだけお子様向けに作られているかつくづく痛感させらた。
なお、西村左内もテレビ版のレギュラーの林与一ではなく高橋幸治。さすがになじんでいたの林与一のほうが自然な気がしたが、先に高橋幸治をみせられたら、断然こっちのほうがいいだろう。家庭のある浪人の哀愁が断然にじみ出ていた。

<あらすじ>
藤枝梅安(田宮二郎)には幼い時に生き別れた妹がいた。彼女は今では女郎や家業のお上さんとなっていたが、そして今回仕掛はそのお吉(野際陽子)と、その情夫・孫八だった。
もう一人の仕掛人・西村左内は研師を稼業としていたが、八丁堀同心峯山又十郎から町方同心になることをすすめられ仕掛人家業から足をあらおうかと考え始めていた。しかし、その同心峯山又十郎こそが次の仕掛けの相手だった。峯山又十郎は、その地位を利用して怪しい商売人から目こぼし料を吸い上げていた。左内の大刀が又十郎を一閃した。
一方、梅安は、お吉と孫八が情欲の後、熟睡している時を狙った。薄紙を水につけ、孫八の顔にかけると息ができなくなった孫八が起き上がる、そのときぷすりと頚椎をさした。同様にお吉にも濡れた紙を顔にかぶせ、息苦しくなって起き上がったところぷすり。しかし、殺したお吉の目になにかを感じた。父が死んだ後、妹を連れ、情夫と夜逃げをした母に似た目をしていた。その時、もしかしたら・・・、この女は自分の妹ではないか・・と感じた梅安、しかし、それを確かめるすべはなった。

by ssm2438 | 2010-05-12 00:50


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