西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 17日

愛の流刑地 (2006) ☆☆☆

f0009381_1255869.jpg監督:鶴橋康夫
原作:渡辺淳一『愛の流刑地』
脚本:鶴橋康夫
撮影:村瀬清/鈴木富夫
音楽:仲西匡/長谷部徹/福島祐子

出演:
豊川悦司 (村尾菊治)
寺島しのぶ (入江冬香)
長谷川京子 (織部美雪)

        *        *        *

キャスティング的には一番ハズレだが・・、映画としては一番いいかな。

渡辺淳一原作の作品というのは、どうしても男の可能な範囲での夢物語なので、極端にカッコいい男は出て来ないように出来ている。しかし女性はきわめて憧れ的に描かれていて、溺れてみたい女性に憧れる等身大の男を描いている。それが渡辺淳一の作品なのだろう。しかし、寺島しのぶでは・・・欲情できない。このキャスティングが痛すぎる。所詮渡辺淳一者に関していえば、“H”が仕手みたいと思える、憧れるに足る女優をキャスティングできればその時点で映画としてはどんなにたたかれても成功だし、それが出来なければ失敗。分り易い。この映画に関して言えば、キャスティング的にはボロ負け状態だったのだろう。

ただ、映画化ということに関して言えば、かなり成功したほうだと思っている。トヨエツと寺島しのぶのふたりのシーンの描写も映画的にしっかり出来てたほうだと思う。最後の裁判も、真実と、一般社会が下した判断の対比はしっかり出来ていたと思う。ただ、トヨエツだとどうしても言葉に真実味がないというか・・、ま、これはいたし方ないかな。あとトヨエツの弁護士が陣内孝則というのもかなりうざかった。長谷川京子はきれいだからいいか。

<あらすじ>
ある夏の日、不倫関係にある人妻・入江冬香(寺島しのぶ)を殺した作家・村尾菊治(豊川悦司)が警察に逮捕される。そして語られていく二人の回想。

前年の秋。取材で京都を訪れた村尾は、冬香を紹介され関係を結ぶようになった。僅かな時間の逢瀬のために東京から京都へ新幹線で通う村尾。やがて夫の転勤によって、冬香が東京に越してくる。それかたというもの、二人の時間は休息に増していく。取調べの中では、女に頼まれて殺したという村尾の証言は「言い逃れ」と見なされてしまう。
裁判では、この殺人事件が嘱託殺人にあたるかどうかが問われることとなった。担当の女性検事・織部(長谷川京子)はどこか冬香の気持ちに共感を持ち始めていたが、みとめたくない自分もいた。村尾は殺人罪で懲役8年の刑を宣告された。ある日、一人独房に佇む村尾の元に冬香の実母から郵便が送られてきた。中には冬香に送った村尾の著書であり、その本の間に冬香からの手紙がはさんであった。それを読んだ村尾は「俺はやはり選ばれた殺人者だった」と呟くのだった。

by ssm2438 | 2010-05-17 01:22


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