西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 05月 30日

カラーズ/天使の消えた街(1988) ☆☆

f0009381_829547.jpg監督:デニス・ホッパー
脚本:マイケル・シファー
撮影:ハスケル・ウェクスラー
音楽:ハービー・ハンコック

出演:
ロバート・デュヴァル (ボブ・ホッジス)
ショーン・ペン (ダニー・マクガヴァン)
マリア・コンチータ・アロンゾ (ルイーザ)

        *        *        *

結局マリア・コンチータ・アロンゾの出番だけを楽しみにみていた映画だった・・・。

先日(2009年5月19日)亡くなったデニス・ホッパーの監督作品のひとつ。一番有名なのは『イージーライダー』だろうけど、全然おもしろくもないし、この映画にしてもきわめて普通。残念ながら監督として才能を発揮したというのはない。やろうとしていることはわかるのだが、「あああ、あんたはそれがやりたいのね」というだけで、それが観客と共有できないのである。ゆえにちっとも見ている側が面白いと思うことはない。
この『カラーズ』という映画が、ストリートギャングと警察のやり取りを描いた映画だが、アクション映画ではない。いけ好かない連中をすぐ逮捕したがるショーン・ペンと対比させつつ、ベテラン警官のロバート・デュバルが、連中を泳がして、泳がして、そして最後に大物を捕らえるという、その老獪さを地味ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃに描いている。その地味ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃな見せ方はなんというか・・、『パリ・テキサツ』でみせたヴィム・ヴェンダースのような地味さ。その地味ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃな見せ方こそが、ホッパーのやりたかったことなのだろうが、これが良いのか悪いのか・・・。まあ、悪くはないのだけど、多分この映画を見に来た人はそんなものを期待してはいなかったのでは・・・。そのへんの作る側と見る側の共鳴が実に乏しい映画だったように思う。

そんなわけで、この映画をみてて唯一の愉しみとといったら私のお気に入りの(なかなか出番のない)マリア・コンチータ・アロンゾが店の店員としてラテン系ののりを発散させていることだろう。『ハドゾン河のモスコー』でもその太陽のような明るさがとても印象的だったが、この映画でも彼女だけがみていて楽しい映画だった。

<あらすじ>
ダニー・マクガヴァン(ショーン・ペン)とボブ・ホッジス(ロバート・デュヴァル)はロス市警の警官。強引かつ単純に事を処理しようとするマクガヴァンに対して、ホッジスは相手を泳がせて、その後ろのより大きな獲物を捕らえようとする。そんなある夜、ストリート・ギャングのクリップス団のメンバーが、抗争相手のブラッド団の少年クレイブを射殺して逃走する事件が起きる。どうやらそのバックには大規模な麻薬の密売があるようだった。
クレイブ殺しの犯人が、クリップス団のリーダー、ロケット(ドン・チードル)であると判明すると、ホッジスらはロケットの隠れ家を急襲する。警官のひとりが別人を射殺してしまうと、仲間を殺されたことにより、ロケット一味がその警官への報復のために武装蜂起するとの情報が署内に流れ、厳戒体制も強化された。しかしそれは、ロケットに対抗するホワイトフェンス団のリーダー、フロッグ(トリニダード・シルヴァ)が流したものだった。こうしてストリートギャングたちの全面抗争の火ぶたが切って落とされた。
事は終わり、残されたメンバーたちを検挙してゆくマクガヴァンたち。ホッジスはストリートギャングに撃たれて死亡。しかし、今や彼の遺志はしっかりとマクガヴァンの心に受け継がれているのだった。

by ssm2438 | 2010-05-30 08:31 | H・ウェクスラー(1926)


<< バトルランナー(1987) ☆      イントゥ・ザ・ブルー (20... >>