西澤 晋 の 映画日記

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2011年 06月 30日

守護神(2006) ☆☆☆

f0009381_2257779.jpg監督:アンドリュー・デイヴィス
脚本:ロン・L・ブリンカーホフ
撮影:スティーヴン・セント・ジョン
音楽:トレヴァー・ラビン

出演:
ケヴィン・コスナー (ベン・ランドール)
アシュトン・カッチャー (ジェイク・フィッシャー)

        *        *        *

タイトルはちょっとカッコ良過ぎるが、これが意外と悪くないんだ・・。

監督はスティーブン・セィーガルのヒット作『沈黙の戦艦』アンドリュー・デイヴィス。実は意外と好きな監督さん。イメージがじつにピーター・ハイアムズと似てるきがする。仕事始めも実は撮影監督さんからキャリアをスタート、その後に監督業にいそしんでいて、これもハイアムズとにている。カメラマん出身の監督さんだけど、実に演出術は長けていると思う。

とくに荒れる会場でのレスキューシーンは怒涛の浪ががしがし襲ってきてて迫力満点。私事だが、仕事で荒れる海を描くときはこの映画を見ることにしている。『パーフェクトストーム』よりはこちらのほうが良い。
最後のレスキューシーンは夜の設定で、回り暗くしてセット撮影だったので雰囲気だけはあったけど、いまひとつシチュエーションが作り手のご都合主義的でいただけなかった。
何が良くなかったって、最後助けるのが同じ沿岸警備隊の隊員だというところ。ドラマとしてはどう書いても成立するとは思うが、見ている側として、救助者は要救助者を助けて完結して「守護神」になってほしいと思ってしまう。救助を必要としているものにとっての守護神であって、この物語の流れで行くと、警備隊のなかでの守護神になってしまうような・・・。そのあたりが、もうちょっと観客が何故かすんなり受け入れられなかった部分じゃないのかなあ。
もうひとつ、もうちょっと「守護神」たる主人公のレスキューシーンをあといくつか見せてほしかった。でないとこのタイトルの神通力が今ひとつ弱いようなきがした。

基本の話は、沿岸警備隊のレスキュー隊の教官とその教え子のなかの才能ある隊員との確執をえがきながら、徐々に成長していく若者くん・・っていうもの。『ザ・ダイバー』デ・ニーロキューバ・グッディング・Jrの関係もおんなんじで、まあよくある話。個人的にはこちらのほうが好きだ。

勝手な想像だが、話の持って行き方はプロデュースサイドの言いなりっぽい部分を感じる。このへんが撮影監督上がりの職人気質人間のよくないところかもしれない。

<あらすじ>
伝説のレスキュー・スイマー、ベン(ケビン・コスナー)は現場の第一線から退き、レスキュー隊員のエリートを養成する「A級学校」へ教官として赴任することになった。その生徒の中に元高校の水泳チャンピオンであったというジェイク(アシュトン・カッチャー)という若者がいた。図抜けた才能を持ちながらも仲間を信頼せず時に暴走してしまうジェイク。ジェイクは高校時代に自分の運転していた車で事故を起こし、大事な水泳チームの全員を失うという悲惨な過去を持っていたのだ。自らも仲間を失ったトラウマに苦しんでいたベンとジェイクの間に深い共感が生まれる。やがて学校を卒業したジェイクだったが、救助活動中にかつてのトラウマに襲われ任務を遂行できず、ジェイクに助けられる。
引退を決意し現場から去っていくベンの最後の日、高波で浸水した漁船の救助に向かったジェイクが要救助者を助けたあと、船室に閉じ込められてたとの入電がとどく。ベンはその足でジェイクの救助に向かった。なんとか船からの脱出に成功た二人だったが、二人を突き上げていたケーブルは二人分の重量に耐えられなかった。ジェイクを救うため自ら海に落ちていき命を落とすベン。

・・・・しかし、最後は下手なケーブルが斬れそう・・なんてイベント削除して普通にハッピーに帰還するほうがあざとくなくていいと思うのだけど。そのあとは、再びレスキュー・スイマーに戻るケヴィン・コスナーでも、再び教官になるケヴィン・コスナーでも、釣り人になるケヴィン・コスナーでも、どれでもそれなりにおわれると思ったのに、一番よくない終わり方をしてくれた気がした。。。

by ssm2438 | 2011-06-30 23:57


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