西澤 晋 の 映画日記

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2010年 06月 12日

アイランド(2005) ☆☆

f0009381_8485098.jpg監督:マイケル・ベイ
製作:マイケル・ベイ他
脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
    アレックス・カーツマン
    ロベルト・オーチー
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー

出演:
ユアン・マクレガー (リンカーン・6・エコー)
スカーレット・ヨハンソン (ジョーダン・2・デルタ)

       *        *        *

さすがマイケル・ベイ、きちんと作ればまともなSFになりそうだったこの映画をCM的アクションシーンでごまかしてしまった・・。

ジェリー・ブラッカイマーのイエスマン監督という印象がつよかったマイケル・ベイ。その彼が今回はブラッカイマーの支配下から抜け出し、自ら制作をつとめてつくったのがこの映画。なので正真正銘マイケル・ベイの実力が見られる映画。いやいやほんと、CM的なコンセプトの画面づくりは上手いし、今回の映画に関してはありそうな近未来のビジュアルをかなりきちんと描きこんできてて、美術スタッフの仕事は素晴らしいと感じる。

・・・が、所詮マイケル・ベイ。
CMだけつくってればこの人は才能あるひとだと思われたに違いないのだけど、どうしても映画(=話を語るための写真)の作り手としては実につまらない。
この人の最大の欠点は「観客に予測させる」という見せ方が出来ないことだ。マイケル・ベイの作る画面は、すべて説明の画面であり、それを姑息はCM的オシャレ演出で撮ってるだけ。だから見てる側としたら、ただただマイケル・ベイが提供してくれる画面を延々みせられるだけ・・という時間になる。

スカーレット・ヨハンソン、個人的にはデビュー当時のダークブラウン・ヘアのほうがシックでいいなあ。金髪にしてしまうとシャローな感じにみえてしまう。

<あらすじ>
21世紀の前半。クローン技術の発展により、ついに人間のクローンが製造できる環境にあった。一部の富裕層の人々は、自分の健康の保険としてクローンを制作、不具合のあった臓器をそこから移植することができるようになっていた。モラル的にはこのクローンの制作は法律で禁止されていたが、病に犯された富裕層の人々は、たとえ犯罪と判っていても生きる手段としての一つの選択だった。

彼らはそのクローン牧場のなかで生かされていた。リンカーン(ユアン・マクレガー)とジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)もそのなかの二人だ。人類は地球規模の環境破壊によって、すでに死に絶えてしまっているらしい。彼らは、外界からこの施設に救出され、もう3年になる。安全で快適だけれども、退屈な日々。彼らの夢は、地上最後の楽園“アイランド"へ行くことだった。その島は放射能汚染を逃れた地上唯一の楽園といわれていた。
そんなある日、リンカーンは換気口から入ってきた一匹のハエを発見して、ある疑問を抱く。外の空気は汚染されているはずではなかった・・? そして施設内を探索するうちに、恐るべき真実を目撃する。彼らは、保険契約を結んだクライアントに臓器を提供するためだけに生産された“クローン" であり、「アイランド行き」とは、すなわち臓器摘出の死刑宣告だったのだ。そして次の当選者に決まったのは、なんとジョーダンだった!リンカーンとジョーダンは、生きるための脱出を試みる。

物語の基本コンセプトはアーサー・C・クラーク『都市と星』あたりだろう。近未来の世界感や小物のデザインは実にセンスがよく、存在感を感じさせるものだった。せっかくのネタだったので、姑息なアクションでお茶を濁さず、きちんとしてドラマとして作ってほしかった。

by ssm2438 | 2010-06-12 08:49


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