監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:スーザン・マイノット
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:リチャード・ハートレイ
出演:リヴ・タイラー (ルーシー)
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珍しくベルトルッチの映画のなかでは楽しめた(苦笑)。
しかし、脚本がいいわけでもなく、物語が言い訳でもなく、また南フランスの風景画美しいわけでもない。でも、
リブ・タイラーの肢体が見られるからいいや・・ってくらいなもん。ベルトルッチの本格的な映画はどうにも苦手だが、こういうどうでもいいような映画ならまだそれなりに楽しめる。
登場人物にそれほど魅力がないのがこまったものだが、父親探しの対象とダミーキャラ、そして恋愛対象の本命とダミーキャラを配置し、結局どうなるのかな?的な興味を持続させて物語を進行させてくるので、興味は切れないようにできている。しかし、できるならもう少し父だった彫刻家にはなにか味をつけてほしかったかな。正直ふう~~~~んって感じでだからなに・・的な感想しかのこらなかった。
<あらすじ>
死んだ母の旧友たちが住むフランス・トスカーナ地方を訪れたルーシー(
リヴ・タイラー)は、ひそかに自分父を探すという目的を胸に秘めていた。彼女は彫刻家イアン(
ドナル・マッキャン)とその妻ダイアナの家に泊めてもらい、空いた時間にイアンのモデルを務めることになっていた。
近くには白血病で余命いくばくもない作家のアレックス(
ジェレミー・アイアンズ)がいた。ルーシーはアレックスに親しみを感じ、自分がまだ処女であることなどを打ち明けるが、彼は実の父ではないようだ。
数日後、イアンとダイアナの息子クリトファー(
ジョゼフ・ファインズ)とその親友ニコロ(
ロベルト・ジッティ)がトルコ旅行から帰ってきた。ニコロはルーシーの初恋の人で、以前から手紙のやりとりをしていた。彼にはオスヴァルド(
イグナッツィオ・オリヴァ)という弟がいるが、モデルとして人前で肌をさらすルーシーには批判的な目をむけていた。
アレックスの病状が急変し、皆に永遠の別れを告げて病院に運ばれる。イアンがルーシーをモデルに彫っていた作品が完成、彼女は実はイアンこそ父であったことを知る。
オスヴァルドがルーシーに5年前から彼女が好きだったこと、彼女がニコロからだとばかり思っていた恋文が実は自分のものだったことを明かす。大きな木の麓で、彼女は彼と初めての性を体験した。