西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 06月 23日

朝やけの詩(1973) ☆

f0009381_19264677.jpg監督:熊井啓
脚本:山内久/桂明子/熊井啓
撮影:岡崎宏三
音楽:松村禎三

出演:
関根恵子(春子)/仲代達矢(作蔵)/北大路欣也(朝夫)

       *        *        *

うむむむむ、申し訳ないがかなり退屈。その退屈な映画のなかで関根恵子だけがまばゆいまかりに美しい。

しかし、やっぱり都会生活の関根恵子というイメージがあり、この映画だとちょっと場違いなきがしないでもない。そうはいっても、ジーパン姿で、ノーブラでシャツを着てる関根恵子は他のどの作品よりも健康的で美しい。映画の冒頭、森の湖での水浴シーンも美しく撮られていて画面はとても綺麗だ。

物語は、日本アルプスの大自然を背景にして、破壊されてゆく原生林、緑の広野、離散する開拓村の人々を描いている。開発が進むにつれて、そちらに加担する村人もでてきて、村の中は分裂状態。結局開発業者が自然を犯してくという流れの話だが、村の人たちにも、映画の趣旨にもあまり賛同できないかな。たんに開発業者を敵にまわしたやっかみ映画にしてしまった感がぬぐえない。仲代達也の演じる作蔵も、村に残ろうとする人たちも、見ていてほとんど共感できない。カメラはいいのだけど、熊井啓の見せ方は実にたいくつで、関根恵子がでてなければ誰も最後までみないんじゃないだろうか。

<あらすじ>
日本アルプスを展望する信濃高原。春子(関根恵子)は、この開拓村で牧場を夢みる一徹な父親・作蔵(仲代達矢)を手伝い、貧困に負けて逃げた母親・八重子に代り、二人の弟妹の面倒をみていた。
アポロ観光社長・神山は、地元の有力者稲城と結託し、この高原地帯にレジャーランドの建設を奨めていく。春子の恋人・朝夫(北大路欣也)は、稲城に反感を抱いたが、自分の父が稲城の死んだ兄であるということを知り、「開拓村に手をつけない」という条件でアポロ観光の現場主任を引き受けた。しかし朝雄の言葉など無視され、アポロ観光の測量が開始された。激怒した作蔵は測量を妨害したため、警察に逮捕された。この事件を契機に村は、開発賛成派と反対派の二つに分断されていった。
数百万円の立退き料が村人に渡された。ただ一人作蔵だけが頑なに、アポロ側との交渉を拒否していた。そんなある日、作蔵の馬を初め、他の家の家畜も原因不明のまま死んでしまった。アポロ観光の現場事務所が何者かに放火され、その嫌疑が作蔵にかかった。しかし事務所に放火したのは、神山たちで、作蔵をおとししれる謀略だった。作蔵は証拠不充分で釈放されたが、村を出る決心をする。
幼ない弟妹は八重子が引きとることになった。作蔵は春子を朝夫のもとに送ると、村の最後を見届けるために森にもどっていく。作蔵のまえで轟音をたててダイナマイトが爆発、山の自然が汚されていく。

by ssm2438 | 2010-06-23 19:23


<< マルタの鷹(1941) ☆      雷神-RAIJIN-(2008) ☆ >>