西澤 晋 の 映画日記

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2010年 06月 25日

優駿 ORACION(1988) ☆☆

f0009381_21432954.jpg監督:杉田成道
原作:宮本輝
脚本:池端俊策
撮影:斉藤孝雄/原一民
音楽:三枝成章

出演:
斉藤由貴 (和具久美子)
緒形直人 (渡海博正)

     *      *      *

思ったより盛り上がらなかったかなあ・・。

このころが、フジテレビが映画産業に顔をだしはじめた時代。原作は吉川英治文学賞およびJRA賞馬事文化賞受賞作をうけた宮本輝の小説『優駿』。フジテレビ開局30周年記念作品として制作し、当時『スケバン刑事』など人気をはくしていた斉藤由貴を主演に抜擢し、制作された。ふしぎなもので、テレビ局が制作した映画というのはどこか映画っぽい重厚さがないんだよ。しかし親しみ感はたしかにある。敷居が高くないのである。たぶんテレビの癖で、物語の説明が行き届きすぎているのだと思う。
てれびというのは、一週見逃した人でもなんとか捕まえるように、イベントをさりげなく繰り返して説明しているもので、映画よりも説明がおおいのである。それに対して映画というのは、時間が2時間かそこらなので、全部説明するわけには行かず、ある程度象徴的に描いて、本質は見ている人に理解してもらうしかない性質のものだ。その辺の脳内把握活動が、映画のほうが味わいあるのだろうなって思う。

この映画は・・、まあ、酷評するほど悪くもないし、やっぱり普通にみられる。

個人的には撮影に原一民の名前があるのが嬉しい。この人の望遠も好きである。やっぱり馬は望遠だな。

<あらすじ>
北海道・静内の牧場主・渡海千造(緒形拳)と彼の息子、博正(緒形直人)は、伝説の名馬ゴドルフィンの種を受け継いだオラシオンを授かった。和具工業社長の平八郎(仲代達矢)はオラシオンを3千万円で買い、娘の久美子(斉藤由貴)がオラシオンの馬主となった。
本格的な調教を受けるオラシオンだが、一時は脚のケガで競争馬生命を危ぶまれた。しかし奇跡的に回復していった。デビュー戦を優勝で飾ったオラシオンは勝ち進み、ダービーに出場する権利を得た。和具は会社を買収され、渡海も胃ガンでダービー直前に息を引きとった。ケガの後遺症が心配だったオラシオンだが、ダービーで優勝、和具は久美子、博正と共に、牧場を始めることにした。

もうちょっとシンプルに作れば感動しそうな話なのだけど、どうしても物語り自体がけっこう複雑で、活字でよめばたのしめるのだろうけど、2時間程度の映画だと今ひとつ消化不良だったかな。もうすこし登場人物を整理するなり、イベントを整理するなりして、感情移入をきちんと起こさせるエピソードだけに絞り込んでほしかったかな。

by ssm2438 | 2010-06-25 21:44


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