2010年 07月 24日
監督:宮崎駿 原作:宮崎駿 脚本:宮崎駿 撮影:白井久男 美術:男鹿和雄 編集:瀬山武司 声の出演: 日高のり子 (サツキ) 坂本千夏 (メイ) 糸井重里 (とうさん) 島本須美 (かあさん) * * * ええ、サツキとメイは死んでるのですか!!!??? ああ、確かにそういわれるとけっこう納得いく後半の展開だったなあ。 ・・・チェックしました、無事生きてました。 皆々方、ご安心を! ・・・しかし、確かに死んでる説のほうがしっくりくるところはあったな。 私の最後の、ぽつんととうもろこしがあるとこで、“あれ・・!?”って思った。なにが “・・!?” だったの自分でも説明がつかなかったのだけど、なんか普通じゃないものを感じた。なんで会わずにかえっちゃったのだろう? なんでとうもろこしを窓際におく芝居がないのだろう・・。 説明がつかないが、なにか不可思議な感じを覚えた。 で、あとになって「サツキとメイは死んでいる」説を聞いたとき、ああああああ、なるほど。それは確かにそうかもしれない・・ってかなり納得できた。 本編を通じて地面にのっかるBL影。あれにも違和感を感じてた。キャラクターがブラウン色の色カーボンでのトレス線だったのに、なんで地面の影だけBLなんだろう・・???って。 あれも意図されてたのかなあ・・・?? 死んだあとには影がはいらないことを意識させるために・・・。 表面的には楽しいファンタジーというスタンスでありながら実はダークなバックボーンをもち、なおかつそれを感じさせずに作ってしまう宮崎駿はやっぱりすごい。 ・・・・と思ったが、最後はやっぱりメイとサツキはおばあちゃんと再会してるし、劇中では確かに生きてました。なので、安心してエンディングみられます。 確かに行方不明になったあとは足元に影はないですけど、あれは夕暮れ時で、そのまえから影はいれてないし・・。ただ・・、確かにあの二人は死んでたという流れで、もともとは話は作られていたかもしれないですね。そのほうがしっくりいくところはありますな。 てなわけで、いろいろお騒がせな映画でした。 <あらすじ> 戦後の日本。病気で入院中の母からななれて、大学教授の父と一緒に田舎の一軒家にこしてきた小学3年生のサツキと5歳になるメイ。しかしそこにはススワタリというオバケが住んでいた。「オバケがいるとこに住むのがずっと夢だったんだ」という楽天的な父。そんな父に育てられたサツキとメイモ、自然のなかでたのしくすごしていた。。 ある日、メイは庭で2匹の不思議な生き物に出会った。それはトトロというオバケで、メイが後をつけると森の奥では、さらに大きなトトロが眠っていた。やがてサツキもトトロと遭遇する。ある雨の日、父にかさを届けるためにバス停でまっているが、なかなか父ののるバスは来ない。夜になり、雨は引き続きふっている。メイは睡魔にまけて寝てしまう。そんなメイをおんぶしてバス停で待つサツキのとなりにトトロは現れる。雨の中まつトトロにさつきは傘を貸す。やがて猫バスがやってきて、トトロは去っていく。 やがてお母さんの病状がおもわしくなく、退院がすこしのびることになる。サツキが学校に出かけた日、メイはとれたてのトウモロコシをもって、一人で山の向こうの病院を訪ねようとするが、行方がわからなくなる。やがてメイのサンダルが沼から見つかるが、さつきは「メイのじゃない」という。もう日が落ちる。サツキはトトロにも助けを求めてトトロがいるという穴の中にはいっていくが、ころげおちてしまう。そこにトトロはいた。 トトロは猫バスを呼び、サツキの乗せてメイのところに連れて行く。道にまよったらしい足元にかげないメイがぽつんといる。 メイをのせた猫バスはお母さんの病院にむかう。そこにはお父さんもすで来ていた。病室がみえる木の上でふたりはその姿をほほえましくみているのであった。 子供たちの気配を感じたお母さんが窓のそとをみるのだが誰もいない。 窓辺にはメイが持って行きたかったトウモロコシがぽつんとおかれていた。 ・・・確かにもともとのストーリーラインでは、サツキとメイは死んでたんでしょうね。でも、それでは暗すぎるってことで、あとづけで生きてることにして部分的に構成を組みなおしたんだろうなって感じがする。ともあれ、物語の中では、ふたりとも、生きたまま終了しているので、めでたしめでたし。
by ssm2438
| 2010-07-24 19:53
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||