西澤 晋 の 映画日記

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2010年 07月 27日

8mm(1999) ☆☆

f0009381_10561780.jpg監督:ジョエル・シューマカー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
撮影:ロバート・エルスウィット
音楽:マイケル・ダナ

出演:
ニコラス・ケイジ (トム・ウェルズ)
ホアキン・フェニックス (マックス・カリフォルニア)
ジェニー・パウエル (殺された少女)

       *        *        *

かなりアングラでダークな世界観、胸糞がわるくなる映画だ。

この映画のテーマになっているのがスナッフフィルム。実際に人を殺しそれを撮影して売られる裏ビデオ。その被害者を殺した男たちに、私立探偵ニコラス・ケイジが制裁を加えるというもの。殺された少女の行方調査を依頼されただけの主人公だったが、その陰惨さから復讐せずにはいられなくなるという話。映画自体は、見ててここちよいものではないが、そのアンダーグランドな陰湿な世界観はちょっと特異。あまりの陰湿さに途中で見るのをやめようかと思ったが、一応勉強のためにとなんとか頑張った(苦笑)。

脚本は『セブン』『スリーピー・ホロウ』アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。オタク的な弱き陰湿な人間の犯罪的ダークサイドを描く人という印象だが、この作品も同じように陰湿でダーク。ああいうダークさが好きな人にはいいかもしれないが、普通の人はあんまりきもちのいいものではない。

監督は『セント・エルモス・ファイヤー』『依頼人』『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』など、どの分野でもさらりとこなすプロフェッショナル監督のジョエル・シューマカー。・・・しかし、この人はホント、どんな分野でもきちんと仕事をするなあ。この映画ではケヴィン・ウォーカーのダークな世界観を、『セブン』以上にお下劣なものに仕上げてしまった。その反面理詰めの裁判モノや青春ものも一流にこなすからすごい。さらにはコスチュームプレイの軽薄系『バットマン』もその趣旨でつくってしまえるし・・・、いったいどういう神経の持ち主なんだ???

<あらすじ>
私立探偵のウェルズ(ニコラス・ケイジ)のもとに8mmフィルムがもちこまれる。そこには下着姿の少女が黒いマスクを被った人物に惨殺される場面が映っていた。夫の遺品の中からみつけたという富豪の未亡人・クリスチャン夫人の依頼でその8ミリフィルムを調査するウェルズ。
少女が行方不明中のメアリー・アン・マシューズ(ジェニー・パウエル)という女優志願の少女だった。ハリウッドに向かったウェルズは、アダルト書店で働く若者マックス(ホアキン・フェニックス)の案内を得て、ポルノ・ビデオのブラック・マーケットに潜入。やがて闇ポルノの大物監督ディーノ(ピーター・ストーメア)にたどり着く。
しかし、ウェルズの前に、クリスチャン夫人の弁護士が現れる。少女殺害のフィルムを撮らせたのは故クリスチャン氏とその弁護士だったのだ。銃を突きつけフィルムの返却を要求する弁護士。ウェルズは間一髪で逃げ延びるが、ディーノとマックスが死ぬ。クリスチャン夫人も自殺し事件は終わった。しかし、やりきれないウェルズは、カメラの前で少女を殺したマシーンと名乗る男を殺すが、かれもまた普通のマニアックな男だった。
後味の悪さを、被害者の女性メアリー・アンの母親から感謝の手紙がウェルズを慰めてくれる。

by ssm2438 | 2010-07-27 11:05


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