西澤 晋 の 映画日記

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2010年 07月 29日

誘惑の微笑(2005) ☆

f0009381_102483.jpg監督:ジアダ・コラグランデ
脚本:ジアダ・コラグランデ/ウィレム・デフォー
撮影:ケン・ケルシュ

出演:
ジアダ・コラグランデ (エレノーラ)
ウィレム・デフォー (管理人レスリー)

       *        *        *

サスペンスの演出だけど、事件はなにも起こらず・・・これでは、ラブロマンスのカテゴリーの映画になるんじゃないかの???

・・・レストランではなしかけてきた男、モーテルの支配人なのかな・・は、なにか物語りに関係あったのでしょうか? ただただ怪しい雰囲気だけを演出するためのアイテムだったような。雰囲気だけをかもし出してなにもない・・っていうのがこの映画のいかんところだな。

監督は主演のジアダ・コラグランデなのだが、実はウィレム・デフォーと彼女はこの映画の公開された年に結婚している。ウィレム・デフォーが、なんとかイタリア人である彼女を、アメリカで仕事するきっかけにとおもって作った映画なのだろうか・・って感ぐってしまう。

<あらすじ>
エレノーラ(ジアダ・コラグランデ)は遺灰をもって、ニューヨーク郊外の一軒家に移ってくる。1ヶ月前に亡くなった内縁の夫(実は籍は入れていなかった)から相続したものだった。夫は大学の数学者で、教授と教え子の関係だった。
着いてみると夫の荷物は管理人レスリー(ウィレム・デフォー)によって既にパッキングされていた。亡き夫の面影を自分の目で確かめたいと思っていたエレノーラは、レスリーの手際の良すぎる行為を不快感をします。しかし、住み心地は悪くなさそうであった。夜になって寝ようとすると、外の林のなかで男たち数人がたむろしている。小競り合いなのかもしれない。不安になってレスリーに電話しようとするが、支払いがないので止まっている。携帯電話は、屋内では使えない。仕方なく一晩現実を認識せずに寝ることにする。
朝になると、既にレスリーが家のなかに入り込んでて観葉植物たちに水をやっている。夜は冷える。暖炉に火を入れようとするが煙が充満してくる。仕方なくレスリーに電話してきてもらう。暖房器具の修理をし、暖炉を使う時は、小窓をあけてから風をいれるようにしてやらないと、煙が煙突に抜けないことをおしえてくれる。そんなこともあって、レスリーを食事に誘うエレノーラ。


はじめて訪れる郊外の一軒家。結局そこに住む以上はウィレム・デフォーにたよるしかない主人公。しかし彼は特に彼女に想いをよせているわけではないし、押し倒してしまいたいというような犯罪性の欲望ももっていない。どちらかというと彼女のほうから彼を誘う話。ただ・・なにかありそうな雰囲気。
ムードだけはサスペンスなのである。結局死んだ内縁の夫はその家で情事にはげんでいた事実がわかり、ショックをうける主人公。そんなこんなで結局でフォーと“H”をしてしまう・・。でもなんか変だ。どこがへんなんだ???
・・・とみているうちに疑問がわいてくる作りなのだ。そんな演出をされると、きっと、誰かが死んで、あるいは既に死んでいる人はデフォーがなにかやらかしたんじゃないだろうか・・って思ってみてしまうのだが、そんなことはまるでない。

多分この映画、ほんとにどこかでひとつ殺人事件でもあれば、すこしは見られる話になったのだろうが、それもないまま、ただただサスペンスののりでラブロマンスをやってるので見ている人が、どちらののりで見ていいのかわからず、さらにどちらのノリでみても肩透かしをくうという困った映画だった。
とりあえずネタ晴らし的な素材といえば、その家に既にウィレム・デフォーが住み着いていて、彼にしてみれば、主人が来たのだがら明け渡すのが筋であり、それを承知しているが、できればそのまま帰ってくれれば、以前の生活が取り戻せるな・・という感じ。
なので、彼女はデフォーに迫って、“H”をするよになっても、デフォーにしてみればそれほど愉快でもないし、彼女が来る前に付き合っていた女性との関係をみせて、主人公の彼女をわざととおざける芝居もする。
そんな彼の本心や、行動が、不信感をあおるように設定されている話なのだが、この設定を起点にしたそれ以上の物語的な展開はない。
最後は結局でていく女なのだが、やっぱりいてほしいと思い追っかけて家をでると、そこで彼女の車にはねられて死ぬ・・というなんじゃそりゃあ?の結末。

by ssm2438 | 2010-07-29 10:03


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