西澤 晋 の 映画日記

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2010年 07月 30日

リトル・ダンサー(2000) ☆☆☆

f0009381_93746.jpg監督:スティーヴン・ダルドリー
脚本:リー・ホール
撮影:ブライアン・テュファーノ
音楽:スティーヴン・ウォーベック

出演:ジェイミー・ベル (ビリー)

       *        *        *

どうも私は生理的にホモが嫌いみたいだ。。。

2001年のキネマ旬報洋画部門3位日本アカデミー賞外国語映画賞も取っている。どちらかというと外国ではそこそこ人気だったが、日本ではそれより高く評価された映画。・・・しかし、個人的にはいまいち楽しめなかった。ちなみにこの年(外国のショーレスーでは2000年扱い)は映画的にはほとんどあたりはなく『グラディエーター』がだいたい映画賞のトップに名前をつなねていた。

しかし、炭鉱モノはいいですな。古くは『わが谷は緑なりき』、近年では『ブラス!』、アメリカでは『遠い空の向こうに』『空の大怪獣ラドン』も炭鉱ものであう。そしてこの映画も。
炭鉱モノのよさは、家族のために命をかけて地の底に潜り石炭を掘る男の覚悟と男気。それがカッコいいのだが、時代ともにすたれていき、若い者たちは離れていく。それでも昔の者たちは、炭鉱に生きた自分たちの栄光からはなれたがらず、そこは滅びると判っていても一緒に滅びることを望む。しかし若い世代にはそこから飛び立つことを許す。どんな炭鉱モノでもこのセオリーにのっとって物語が進行していく。そこにかならずといっていいほど組合がからんでくる。古きものと新しきもの、個人と家族、会社と組合。それらのバインディングがある中で、個人がその因習と戦いつつ、突き抜けていく物語になる。
なのでどうとってもドラマの王道になってしまう。

この『リトルダンサー』も、炭鉱で育った少年が、周りの目と戦いながら、バレーダンサーとして自己を貫きそれを父親がフォローしてあげるというもの。それにホモの友達がちと絡む。個人的にはホモが生理的に嫌いなので、作品全体になにか受け入れがたい臭いがある。
たぶんそれは、男性の女性化なのだろう。それを炭鉱モノの舞台でやられたので、ちょっとイヤ~~~~~~な気分。男の子はボクシング、女の子はバレエをやるのが普通の世界で、バレエをあこがれる主人公の男の子。さらにそのお友達はホモ。ホモ文化が潜在的につよいイギリスだったから出来た映画かもしれない。
しかし、この映画のどこの誰よりも、あのホモ君が、女の子がバレエの時につけておどるスカートのひらひらをつけて踊った時はきっと幸せだったのだろう・・と思った。ホモというのはちょっと言葉に語弊があるかな。もしかしたら彼も性同一性症候群だったのかもしれないし・・。

きっとこの物語の原作者は、(本人が送であるかどうかは定かではないが)ゲイであることをひたすら隠してきたが、それをカミングアウトして、解放された・・って気分を描きたくて、それがこういう形になった・・っていう映画なのだろうって思った。

<あらすじ>
1984年、炭鉱がつぎつぎと閉鎖にいいこまれていくイングランド北部小さな町。11歳のビリー(ジェイミー・ベル)もまたそんな炭鉱労働者の家庭に育った男の子である。彼はボクシング教室に通っているが、試合に負けてばかり。そんな彼の愉しみはバレエ教室を覗くことだった。練習にまねかれて女の子たちに混じって練習するうち、ビリーはどんどん上達していく。
「男の子がバレエだなんてありえん!」と大激怒の父。親友マイケルの前で踊るビリーの姿を見て、息子の素晴らしい才能に初めて気づいた父は、彼をロンドンの名門、ロイヤル・バレエ学校に入学させる費用を稼ぐため、スト破りを決意する。仲間を裏切りかけた父だが、すんでのところで兄に止められ泣き崩れる。しかし事情をしった仲間たちのカンパでビリーはバレエ学校に入学できた。
15年後。バレエ・ダンサーになったビリーは、父と兄とマイケルが客席にいるウエスト・エンドの劇場の舞台に登場するのだった。

by ssm2438 | 2010-07-30 09:37


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