西澤 晋 の 映画日記

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2010年 08月 01日

庭から昇ったロケット雲(2007) ☆

f0009381_10184298.jpg監督:マイケル・ポーリッシュ
脚本:マーク・ポーリッシュ/マイケル・ポーリッシュ
撮影:M・デヴィッド・ミューレン
音楽:スチュアート・マシューマン

出演:
ビリー・ボブ・ソーントン (チャーリー・ファーマー)
ヴァージニア・マドセン (妻・オードリー)
ブルース・ダーン (オードリーの実父)
ブルース・ウィリス 

       *        *        *

映画の作り手の精神がやたらと幼稚で、映画的にははずしているのだが・・

人間の本性なのだろうか(男だけなのかもしれないが)、ロケットが空に向かって上昇するところをみせられると、そこだけで感動できてしまうから不思議だ。

お話は荒唐無稽で、家族と農場をやっている主人公が、家族の理解もあり、個人でロケットをつくり宇宙にでるというもの。一応そのバックボーンのいいわけとして、大学時代には航空工学をまなび、軍隊でファントムにのり、宇宙パイロットとしての基礎はあるという設定。
ただ・・、宇宙ものというのは、地道な現実の積み重ねで、やっと底にたどり着くもので、だから感動するのだけど、物語の進行をみると映画の基本コンセプトがひたすらファンタジー(こうだったらいいなあ)で構成されているので、どうにもはいっていけなかった。ひたすら「こうだったらいいなあ」で物語がすすんでいき、時折現実がそれを阻む。でもやっぱり「こうだったらいいなあ」トリップにひたっていく・・というもの。現実に挑んで宇宙に行く話しではなく、現実から逃避し、ファンタジーで宇宙に行く夢をみてる。でときどき現実をスパイス的にいれているといった感じなので・・・、ティム・バートンが好きなひとならいいかもしれないが、大嫌いな私としてはこの映画もあまりいただけるものではなかった。

そうはいってもヴァージニア・マドセンは素敵だ。『エレクトリック・ドリーム』で彼女をひとめみたときは、そのゴージャスさに感動したものだが、のちに『キャンディマン』でデブになったのをみたときは悲しかった。あのときは精神状態がよくなかったのだろう。しかし『サイドストーリー』で、デブだが美しく歳をとった彼女は素敵だった。この映画もその歳をとっても、デブでも、素敵にみえてしまうヴァージニア・マドセンがいた。

<あらすじ>
NASAの宇宙飛行士訓練プログラムに参加するまでになっていたチャーリー・ファーマー(ビリー・ボブ・ソーントン)は、父親が急死のため、実家の農場を継ぐことになる。しかし、かれは夢をあきらめなかった。彼は納屋でひそかにロケットを作っていたのである。そんな彼の夢も家族全体で共有していた。
ロケット燃料を大量に購入したためFBIも彼をマークする。その費用は莫大なもので、家計は圧迫され、すでに農場も家も抵当にはいっていた。夢に魅せられたチャーリーを心をともにしていた妻のオードリー(ヴァージニア・マドセン)だが、クレジットカードが使えなくなって現実に直面する。銀行に行くと、既に立ち退きまでに1ヶ月という状態。それをしった家族はばらばら。すべてを失ったチャーリーは、あとは行くしかないと、ロケットを発射、しかしあえなく失敗。なんとか命は助かったがしばし病院でリハビリ。

幸いオードリーのよき理解者であった父が死に、相続した財産で借金はちゃら(おお、なんと都合のいいことだ)。さらなるお金も入り、ふたたびロケット制作にうちこむようにチャーリーをバックアップする良き妻オードリー。そしてロケットは飛び立った。めでたしめでたし。

by ssm2438 | 2010-08-01 10:20


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