西澤 晋 の 映画日記

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2010年 08月 17日

小説家を見つけたら(2000) ☆☆

f0009381_21363890.jpg監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マイク・リッチ
撮影:ハリス・サヴィデス

出演:
ロブ・ブラウン (ジャマール・ウォレス)
ショーン・コネリー (ウィリアム・フォレスター)

       *        *        *

一番見せるべきところを<口パクのみ+音楽>で逃げるなよ!

『グッド・ウィル・ハンティング』でいいところをみせてくれたガス・ヴァンサントだが・・、これはちょっとちいただけなかったかなあ。この映画も「天才性」をいかに見せるかってところがぽいんとなれど、こっちはちょっと失敗している感がある。『グッド・ウィル・ハンティング』ではもったいぶらせテクニックでなんとかその「天才性」を演出していたが、正直なところそれほどすごいなあとは思わなかった。ただ、じゃあどう演出するのか??といわれるとああなっちゃうのかなあってアベレージ的な演出だったと思う。たぶんそこでもうひとつ踏み込んで、リアリティを描ける人と送でない人がいるのだろうが、ちょっとガス・ヴァンサントでは、ちょっとちから及ばずだったのだろう。

この映画においては、最後で主人公の青年がかいた小説をショーン・コネリーが音読してみんなを感動させるというシーンがあるのだけど、そのシーンを音楽流して、肝心な具体的な文章は提示しないままおわってしまった。それがちょっといただけなかったかな。
そうはいっても、もしかしたら・・・って期待していたのは確かなので、映画をみたあとの今ひとつ感は寂しかった。

私の好きな『リッスン・トゥ・ミー』という映画、これは大学のディベート大会の映画なのだが、脚本家のダグラス・デイ・スチュワートが、それぞれの個性を反映させた、感動する文章を書いて、それを観客に提示していた。
やっぱり書き手はここを逃げたらだろうだめだろうって思った。

<あらすじ>
NYのブロンクス。黒人の文学少年ジャマール・ウォレス(ロブ・ブラウン)は、アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。実は彼こそが、40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花させていく。一方フォレスターは、ジャマールと付き合っているうちに、長年閉ざされていた心を開いていく。
そんな時、ジャマールの才能に気づき嫉みはじめていたロバート・クローフォード教授が、ジャマールの提出した作品のタイトルがフォレスターの昔発表したエッセイと同じ副題を持っていることから、盗作の疑いをかける。ジャマールは退学の危機にさらされるが、作文シンポジウムの時、それまで決して一人では外出しようとしなかったフォレスターが現われ、ある作文を朗読しはじめる。会場にきていたみんなは、それがフォレスターの文章だと勘違いするほど聡明な文章だったようだ。そしてその最後にこれがジャマールが書いた文章であることと同時に、彼の秘められたほんとの才能を世にみとめさせたのだった。

by ssm2438 | 2010-08-17 21:39


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