西澤 晋 の 映画日記

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2010年 09月 04日

ひとりぼっちの青春(1969) ☆☆☆☆

f0009381_2325041.jpg監督:シドニー・ポラック
脚本:ジェームズ・ポー/ロバート・E・トンプソン
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
音楽:ジョン・グリーン/アルバート・ウッドベリ

出演:
ジェーン・フォンダ (グロリア)
マイケル・サラザン (ロバート)
スザンナ・ヨーク (アリス)

       *        *        *

シドニー・ポラック最高のデカダンス! 努力の無駄をここまで描くか!!

シドニー・ルメットは好きだけど、シドニー・ポラックは正直どうでもいい監督さんだ。・・・しかし、しかし、この一本だけは忘れられない映画なのだ。
シドニー・ポラックといえば『愛と哀しみの果て』あたりが一番有名だろう。しかし、総合的な印象としては、燃えるようで燃えない映画をつくるひとだなあって印象。『サブリナ』はなんでいまさらって感じだったし『ザ・ファーム/法律事務所』は悪くはないけどありきたりだった。『ザ・インタープリター』もわるくはないけど、なんかもうちょっとできなかったかのかな・・って思うし、「悪くはないけどイマイチ」の監督さんなのである。
そんなシドニー・ルメットじゃないシドニー・ポラックが唯一ガツンなインパクトを与えてくれたのがこの『ひとりぼっちの青春』。人々の必死の努力がこれだけ無意味なものとして描かれる悲壮感といいましょうか、空しさといいましょうか、やるせない映画は珍しい。

この☆☆☆☆ははっきり言っておまけ過ぎである。しかし、ポラックが描いたこれだけの努力の無意味さはそうざらに出会えるものではない。
ジェーン・フォンダが見たいというだけでみるのもいいだろう。スンザナ・ヨークが見たいってだけで見るのもいいだろう。マイケル・サラザンが見たい・・っていう人は・・今ではいないかもしれないが、でも彼が見たいってだけで見るのもいいだろう。シドニー・ポラックの最高傑作はこれだと私は思う。これだけ無残に希望とか努力の成果を打ち砕く映画もめずらしい。

<あらすじ>
株の大暴落の後の不況続きの1932年、ハリウッドは失業でいっぱいだった。その中で開催されるマラソンダンス。マラソン・ダンスとは1時間50分踊って、10分休憩し、昼夜ぶっ通しで踊り続け、最後に残った者に賞金が与えられるものであった。グロリア(ジェーン・フォンダ)は連れが病気で困っていたが、主催者がそのかいじょうにまぎれこだロバート(マイケルサラザン)と組ませて、ダンスは始められた。グロリアとロバートは踊り続けるうちに次第に親しみをいだくようになっていく。ダンスは数日間続けられ、脱落者も増えていったが、興奮は高まっていった。
見物人を楽しませるための「ダービーレース」が取り入れられた。それは4組のダンサー達の耐久力比べで、最後の1組が勝ち残るレースであった。ロバートとグロリアも参加したが、やがてロバートは足の筋がつって踊れなくなった。グロリアは、ロバートを引きずって踊った。その後。家老で心臓発作で死ぬ人もでたりとマラソンダンスは悲壮感でみちていた。最後にいきのこったロバートグロリアだったが、主催者のオファーで、余興に花嫁花婿になれと勧められる。余分の報酬を与えると言われたが、式の費用は2人持ちだったのだ。優勝しても一文にならない。
絶望したグロリアの意図をくみロバートは彼女の頭を拳銃で射ち抜いた。近づいた警官に、彼は子供の頃の記憶を思い出してこう言った。

「廃馬は射ち殺すんでしょう?=(THEY SHOOT HORSES, DON'T THEY?)」

これは原題である。

by ssm2438 | 2010-09-04 23:25


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