西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2009年 09月 08日

虎の尾を踏む男達(1945) ☆

f0009381_952282.jpg監督:黒澤明
脚本:黒澤明
撮影:伊藤武夫
音楽:服部正

出演:
大河内伝次郎 (弁慶)
藤田進 (富樫)
榎本健一 (強力)

       *        *        *

予算がなかったんだなあ・・・。

終戦間近に撮影され、撮影途中で終戦を迎え、出来上がったものも、GHQの検閲にあい、結局上映されたのはサンフランシスコ条約が締結されてからという映画。後にわかったことだが、この映画の撮影現場にジョン・フォードも見学にきていたとか。

『虎の尾を踏む男達』
といおえばこわもての「どんな映画だろう?」と思うかもしれないが、歌舞伎『勧進帳』を題材に作った、黒澤明初の時代劇。もっとも、『勧進帳』が能の『安宅』を基にしているので、こちらをオリジナルの素材としたほうがいいかもしれないが・・、メジャーな呼び方なら『勧進帳』だろう。

<『勧進帳』のあらすじ>
源頼朝の怒りを買い朝敵とされた源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる道すがら、安宅の関[石川県小松市]の通過を余儀なくされる。
義経一行は武蔵坊弁慶を先頭に山伏の姿で通り抜けようとする。しかし関守の富樫左衛門の元には既に義経一行が山伏姿であるという情報が届いていた。焼失した東大寺再建のための勧進を行っていると弁慶が言うと、富樫は勧進帳を読んでみるよう命じる。弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる(勧進帳読上げ)。
なおも疑う富樫は山伏の心得や秘密の呪文について問い質(ただ)すが、弁慶は淀みなく答える(山伏問答)。富樫は通行を許すが、部下のひとりが義経に疑いをかけた。弁慶は主君の義経を金剛杖で叩き、疑いを晴らす。危機を脱出した一行に、富樫は失礼なことをした、と酒を勧め、弁慶は舞を披露する(延年の舞)。踊りながら義経らを逃がし、弁慶は富樫に目礼し後を急ぎ追いかける(飛び六方)。
--ウィキペディアより抜粋--

そんなオリジナルの話に今回は強力(榎本健一)という荷物を運ぶ下人が追加されている。弁慶以下、ほかの面子が神妙なおももちなのにたいして、このキャラだけがこうるさいハエのように見るものをいらだたせてくれる。

『どですかでん』はとっても面白い!」って言える人(タルコフスキー・アンゲロプロス症候群の人)だけにお勧め。普通にみたらたいくつなだけだろう。私はこの映画を劇場でみたのだが、上映時間が黒澤作品のなかではとびぬけて短かった(59分)ことが不幸中の幸いだった。

by ssm2438 | 2009-09-08 09:07 | 黒澤 明(1910)


<< ライブ・フロム・バグダッド 湾...      キャリー(1976) ☆☆☆ >>