西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 09月 27日

スキャンダル(1976) ☆☆

f0009381_3282188.jpg監督:サルヴァトーレ・サンペリ
脚本:オッタヴィオ・ジェンマ/サルヴァトーレ・サンペリ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:リズ・オルトラーニ

出演:
フランコ・ネロ (雑用夫アルマン)
リザ・ガストーニ (薬局の女主人エリアーヌ)
クラウディア・マルサーニ (エリアーヌの娘)

       *        *        *

なんでも、情けない男が登場する映画ベスト1はイタリア映画だそうな・・。

この映画、大学教授を夫にもち、自らも薬局を切りも死してる大学教授夫人が、店の雑用夫とできてしまい、彼のサディスティックな性欲に溺れていく・・というもの。
しかし、どうもこの支配者になったほうの男のフランク・ネロがかなり情けない。勢いでそんなシチュエーションになったものの、イタリア男のどこかへたれな部分が顔を出し「おれそんな根性ないよ」というような具合、そこを女のほうが「私はあなたのモノなんだから、しっかり支配しなさいよ」的な抱擁力を発揮、そのなかで、男が支配している体裁をたもっている・・といった、二人の秘め事は男と女の共同作業なんだなっという感じが実にイタリアへたれ男の映画っぽくていいのだ。
そういう意味で、いわゆる陰湿は高圧的な支配とは全然次元が違った話になっている。

これはイタリア映画のある種の典型のような気がする。
ウェルトミューラー『流されて・・・』も、男性による支配に女らしさをとりもどす女の話だけど、女性の立場としては、自分を支配させることによって男を支配する・・そんなシチュエーションなのだ。ただ、娘をからませてからの展開は・・・どうだったのかなあ。いまひとつテーマがぼけてしまったようなきがするのだが・・・。

f0009381_3295375.jpg監督は『青い体験』サルヴァトーレ・サンペリ。そんなわけで、ともすれば陰湿になりそうな話題をかなり、さらりと描いている感じ。これはもうイタリア人のどくとくな感覚だろう。
役者的なところで注目点は、ルキノ・ヴィスコンティ『家族の肖像』にでていたクラウディア・マルサーニが15歳の少女役ででている。この人、ちょっと小生意気そうな、気品あるわがままさがとてもいいのである。

<あらすじ>
第二次世界大戦、ドイツがフランスに攻め込んでくる前の数ヶ月の話(みながイタリア語をしゃべるのでイタリアの話だとおもってたらどうも、フランスのはなしだそうな)。

夫が大学教授であり、街の名士でもあるエリアーヌ(リザ・ガストーニ)は自らも女j主人として薬局を経営してた。アルマン(フランコ・ネロ)はその店で雑用夫として住み込みで働いていた。彼は女店員ジュリエット(アンドレア・フェレオル)にアプローチをかけていたが、ある日暗がりで彼女にだきついてしまう。しかしそれはこともあろうに店の主人エリアーヌだった。怒りをあらわした彼女だったが、夫との性交渉のないエリアーヌは、久々に「求められること」に心が高ぶるのを感じた。それからというもの、二人は何気に意識するようになり、ある晩、店をしめたあと、アルマンは強引にエリアーヌを抱きしめてしまう。最初は抵抗していたエリアーヌだが、無理やり頭をおさえつけられ、ひざまずかされるとフェラチオをさせられてしまう。それ以来、ふたりの主従関係は逆転してしまう。
エリアーヌを支配したアルマンは、次に彼女の15歳の娘ジュスティーヌ(クラウディオ・マルサーニ)に感心をもちはじめる。ある日父の大事なコレクションをこわしてしまったジュスティーヌは叱られ、それを機にアルマンは彼女に近づいていく。やがてエリアーヌに娘を差し出すことを要求。エリアーヌに導かれながらジュスティーヌはアルマンに処女をささげる。絶望の底のエリアーヌは毒薬をあおり、アルマンとジュスティーヌは仲良くなってしまうのだった。

by ssm2438 | 2010-09-27 03:30


<< セールスマンの死(1985) ☆☆      Elements of Des... >>