西澤 晋 の 映画日記

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2010年 10月 02日

マイクス・マーダー(1984) ☆

f0009381_7194532.jpg監督:ジェームズ・ブリッジス
脚本:ジェームズ・ブリッジス
撮影:レイナルド・ヴィラロボス
音楽:ジョン・バリー/ジョー・ジャクソン

出演:デブラ・ウィンガー

       *        *        *

いじくりまわされすぎ・・・。

実際この映画の脚本の段階では、『メメント』などのように、時間逆行型の物語だったらしいが、出来上がったフィルムをみると全然わけがわらず、これではダメだと判断した映画会社が時間軸にそった物語になるように組み替えたとか。そんなわけでジョー・ジャクソンの音楽も一部を残して作りなおし。そんなわけでジョン・バリーが尻拭いをさせられたようだ。

大体の物語はこう。

ベティ(デブラ・ウィンガー)は、彼女のテニスコーチ・マイクと付き合いはじめた。しかしマイクの態度は不透明で。「かならず電話するから・・」といつも言うのだが、ほとんど彼から電話をかけてくることはない。どうやら彼は他にもあっちこっち手をだしているらしい。そんな彼がトラブルに巻き込まれたらし音信普通になるが、3ヶ月してふたたびベティに連絡をとってくる。彼女は待った。しかし彼は来なかった。彼はベティに会うまえに殺されたのだ。ベティは彼に何が起きたのか、真実を見つけ出そうとするのだが・・・。

映画は、直接的な情報を得られないまま、日々を過ごすことになったマイクの恋人ベティが、客観証拠(二人の写真とか誰かから聞いた伝聞)だけで恋人だったマイクという人間像をこうちくしていく物語・・ということになるのだろうが、結果として物語はまったく意味不明、意図不明(というか・・、頑張って解釈してあげようという気にさせてくれない)。

監督・脚本は私の大好きなジェームズ・ブリッジス『ペーパーチェイス』『地球爆破作戦』『チャイナシンドローム』の監督さんである。おまけにデブラ・ウィンガーが主演。これは観なければ!と当時VHSをレンタルしてみたのだが・・・映画は残念な出来だった。総てのことが不完全な情報提示でおわっているので、見ている人が完結することができないのである。

タイトルは『マイクス・マーダー』(原題『Mike's Murder』)なのだが、マイクが殺した殺人事件なのか、マイクが殺された殺人事件なのかもよくわからない。劇中ではそのマイクという人物は殺されてるらしい。しかしその死体か画面では映し出されないし、他にも殺された人が出てくるのだが、こちらも顔が隠されているので、実は「こっちの死体がマイク?」とか、必要のない(実は必要だったのかもしれないが)かんぐりまでしてしまう。

by ssm2438 | 2010-10-02 07:22


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