西澤 晋 の 映画日記

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2010年 10月 07日

白と黒のナイフ(1985) ☆☆

f0009381_1038235.jpg監督:リチャード・マーカンド
脚本:ジョー・エスターハス
撮影:マシュー・F・レオネッティ
音楽:ジョン・バリー

出演:
グレン・クローズ (テディ)
ジェフ・ブリッジス (ジャック)

       *        *        *

法廷サスペンスなのに、法廷のあとに決着が付くのがいささかものたりない・・というか、うむむ、最後にもうひとヒネリあるのかなと思ったら、「実はそれで終わりだった」ってのも拍子抜けだし・・・。

法廷ものとしては今ひとつ完成度が足りない。シドニー・ルメットの『十二人の怒れる男』のような本格的な法廷ものではなく、ローレンス・カスダン『白いドレスの女』とか、やはりルメットの『ギルティ/罪深き罪』のような、弁護士と弁護される側のラブサスペンスの映画になる。弁護する男がけっこう男前で「この人が犯人かも知れない」という疑惑はつねにあるのだが、ついつい無実だと信じたい・・みたいなメンタリティが描くべき内容なのだろうが、けっこう抜け道もある内容で、シナリオを書いているうちになにがポイントなのか分からなくなってしまっているような気がする。

この映画、2回ほど見ているのだが、どうも、犯人のジェフ・ブリッジズが「自分が犯人です」と言いたげにすらみえてしまう。でも、どうもそうではないらしい。そのあたりが、演出する側というか、シナリオを作る側の至らなさだろう。
この映画のつくりは、ジェフ・ブリッジズが「わざと自分を犯人だとわからせよう」と試みている描写であり、「さらにもう一ひねりあるにちがいない」と思わせている展開なのだ。でも、そのあとの展開がなく、え、それだけ?? やぱっぱりジェフ・が犯人なんん? だったらその思わせぶりはなんなんだ・・・ん??って疑問をもったまま終わるというこまりもの。まあ、エスターハスだし・・。
犯人が「自分は犯罪者で、だれにもそれを知られたくない」、あるいは「立証はされたくない」・・っていうんだったらそのメンタリティを誤解されるようなきちんとみせてほしいものだ。

<あらすじ>
サンフランシスコの出版王の孫娘ペイジ・フォレスターとメイドが殺される事件がおきた。事件を担当したクラズニー地方検事(ピーター・コヨーテ)はペイジの夫ジャック・フォレスター(ジェフ・ブリッジス)が怪しいとにらんで妻殺しの容疑で起訴した。その理由として、ジャックが妻の死で莫大な財産を相続すること、ジャックの所属するクラブの守衛が彼のロッカーで凶器そっくりのナイフを見たことなどをあげた。ジャックは無実を主張、女性弁護士テディ・バーンズ(グレン・クローズ)を雇った。
ウソ発見器でもジャックはシロと出た。クラブの守衛の証言は状況証拠でしかない。テディとジャックはいつしか依頼人と弁護士という関係を越え、肉体関係を結ぶようになんていく。裁判が始まる。テディはクラズニーの起訴事実に多くのくつがえしていく。守衛の見たナイフがあったのは他の男のロッカーであったこと、そして匿名の手紙から、ペイジ殺しと同じような手口で他の女性を襲った男の存在など浮かび上がってくる。テディは無罪を勝ちとった。
勝利を祝いベッドでからみあった翌朝、テディはジャックの部屋からタイプライターを発見した。そのタイプライターこそ、あの匿名の手紙が打たれたタイプライターだった。タイプライターを持って大急ぎで自宅に帰ったテディを、その夜、覆而の男が襲った。ふるえながら発砲するテディ。その場にかけつけたサムと共に息絶えた男の覆面を剥ぐとジャックの端正な顔が現われた。

by ssm2438 | 2010-10-07 10:45


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